生涯一美容外科医を目指している私としましては今更ですが、「医師は一生勉強しなくてはいけない。」との父の言葉を思い出しました。そもそも、医師の師と言う字は、教師の師です。士はさむらい=悪と闘う武士ですが、師は人に優しい先生=先導師ですから、常に先端の科学的知識を得て、先端の技術を見いだす務めがあり、国家そして人類に貢献しなければならないと考えます。
いきなりまた、大上段に振りかぶって来たなと云われそうですが、たまたま思いついてブログのテーマにしてみたのです。と言うのも実は、銀座院で若い美容形成外科医と一緒に診療しているのですが、私は手術中にも前後にも診察中にも、彼らから質問を受けます。そこで、答えようとしても、その根拠が軽薄ではいけないので、念のため学術的な知識を調べる機会が多くなったの
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カテゴリー別アーカイブ: 美容医学
形成外科、美容外科、美容皮膚科、美容整形 などの科目名称って何を意味するのでしょう。Ⅹ=美容医療の各科目6=
美容医療の科目名の説明をしてきて、前回やっと美容外科の説明を始めたつもりが、あらぬ方向になりました。再開致します。
美容外科と美容整形は、ほぼ同じ分野をカバーしますが、全く異なります。美容外科は標榜科目ですが、現在では美容整形は違法名称です。広告や番組で名乗ったら違法です。でも分野的には、昭和53年を境に、美容整形から美容外科へと、連続性をもって進歩してきました。敢えて言うと美容外科は形成外科出身の医師が標榜することに躊躇しない名称となりました。その結果マーケットが広がると同時に、参入医師も増加した経緯があります。逆に言うと、本邦では近年に美容外科ができたと思っている国民が多いのは、そのためでしょう。バカいうなよ,私の父は昭和36年に銀座整形を始めたし,十仁病院は戦前からあるぜ!。
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今回は脂肪溶解注射を試したスタッフの1週間後
先週当院のスタッフのJowlに脂肪が沈着していたの対し、最新の脂肪溶解注射を施行いたしました。みなさんJowlを辞書で引いてみましたか?。動物の顎に垂れさがった皮膚と書いてあります。そういえば、豚や鶏がそうなっていますし、ブルドッグも典型で、人でも例えてブルドッグ顔貌と言ったりしますよね。
とにかく個々の脂肪が垂れ下がっていて、下顎のラインが四角くなっていると、下膨れ顔とか言われて、恰好よくないのです。何故か?。
加齢とともにJowlは下垂により進行します。それこそブルドッグ顔貌になりますよね。メカニズムとして、皮膚の伸展弛緩により、中身の皮下脂肪ごと下垂して膨らみます。若年者では通常下垂していませんが、 皮下脂肪が多い場合には、重力で下垂することになります。あたかも加齢現象に見
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当院の目頭切開術=蒙古襞に因る拘縮の解除術は、他院の術後再建にも応用できて有効です。Ⅱ −1ヶ月後の経過−
他院での目頭切開手術の結果、なんかへんな目元の形になってしまった症例を、1ヶ月前に当院独自のZ形成術を応用した目頭修正術で修正しました。術後1ヶ月の経過を提示します。
まずは画像から、下図は左が術前、右が術直後です。
術前に何が変かというと、目頭は開いているのですが湾曲が丸い。そして瞼の開きが弱い。切れ長と言えば、聞えはいいかも知れないですが、縦横のバランスと形が良くないので、異常に感じます。どう見ても不自然なのは致し方ないと思います。そもそも美容医療は形を変えるので、自然でないのは当然です。でも手術によって形を変える際に、あり得ない形にすると不自然に見えると考えられます。それに瞼は開閉する機能を持った臓器なので、機能が形態を司ります。開きが悪いとそれだけで異常感を呈し、
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形成外科、美容外科、美容皮膚科、美容整形 などの科目名称って何を意味するのでしょう。Ⅸ=美容医療の各科目5=
美容医療の科目名の説明をしてきましたが、今回やっと美容外科の説明を始めたいと思います。
まず、もう一度医療の目的を説明します。第一には、生命の維持。第二に、機能の維持再建。第三に、形態の改善と進歩してきたのです。美容医療とは、形態の改善ですから、第三の目的ですが、同時に機能改善をも図ることがあり、また時には生命維持も同時進行しなければならないこともあるのが、形成外科分野。形態の改善を主目的とするのが美容外科医療と分けられると考えられます。もちろん医療ですから、生命の危機や機能の損傷を来さないような医学的知識は備えなければなりません。
美容外科は、あくまでも医療の中の一分野で標榜科目です。形態の改善を主目的とするのですが、医師にしかできません。何故なら、侵襲を伴うからです。医師免許
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