2015 . 6 . 11

今回は脂肪溶解注射を試したスタッフの1週間後

先週当院のスタッフのJowlに脂肪が沈着していたの対し、最新の脂肪溶解注射を施行いたしました。みなさんJowlを辞書で引いてみましたか?。動物の顎に垂れさがった皮膚と書いてあります。そういえば、豚や鶏がそうなっていますし、ブルドッグも典型で、人でも例えてブルドッグ顔貌と言ったりしますよね。

とにかく個々の脂肪が垂れ下がっていて、下顎のラインが四角くなっていると、下膨れ顔とか言われて、恰好よくないのです。何故か?。

加齢とともにJowlは下垂により進行します。それこそブルドッグ顔貌になりますよね。メカニズムとして、皮膚の伸展弛緩により、中身の皮下脂肪ごと下垂して膨らみます。若年者では通常下垂していませんが、 皮下脂肪が多い場合には、重力で下垂することになります。あたかも加齢現象に見えるので恰好悪い訳です。

今回の症例はその点でとっても解りやすいので、見てください。

先ずは、下図左注射前、右注射直後です。

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上図のごとく、直後にはそれなりに減量が見られます。ところが、だんだん腫れてきます。どんな治療でも、侵襲を加える限り、腫脹はゼロとはなりません。しかも、どんな侵襲の後でも、48時間後をピークとして、腫脹等の炎症反応は亢進する可能性があります。炎症所見とは、腫脹、発赤、疼痛、熱感をいいます。これは医学の基礎です。切らない手術でもなんでも通常の経過時間は変わりません。なんでも48時間がピークです。特に、この治療は減量を目的とするので、腫脹によって増大するから、一度効いたように見えて2日後には戻ってんじゃあないかと感じてしまわれます。今回の症例は当院のスタッフですから、毎日見ていて、私でさえそう感じました。しかし!

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上図は、1週間後ですが、見事に効果が見られました。朝出勤後、「見て!見て!いいでしょ?」とお喜びの声。そして「写真、写真!」とせっつかれ、早速撮影しました。しかも今回は、斜位も撮ってみました。斜に構えて、さらに口角を挙げる表情も作ったっていうことです。斜位は良く判りますよね。なかなか気品が感じられます。

今回は、画像上で効果が認められましたからここまでとし、さらに追っていきます。