眼瞼下垂症を手術するべきなのは、医療は身体機能的な改善を齎すべきだからです。機能的改善は形成外科医が担当すれば保険診療です。一人一人の身体機能は国民社会の総体の民度と生産性を高めるからです。ただし形態的に美しい、自然な(標準的にあり得る形態)見た目に造り上げるには美容医学の素養を要します。形態的な改善は社会全体の明るさを齎します。
前にも記しましたが、私は約20年前に非形成外科の美容整形医(昭和53年に美容外科が標榜科目となるまで)出身の美容外科医の集まり日本美容外科学会,JSASを父が開催した際に眼瞼下垂手術の講演をして紹介しました。その後は非形成外科医が学びに来て眼瞼下垂手術をしたがりました。でも機能的改善は不備です。
ところで目頭切開手術は戦前から為されています。有名な眼科
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眼瞼下垂症は鑑別診断が必要です。”前葉性と後葉性。先天性と後天性。蒙古襞の拘縮の程度。等々”
眼瞼下垂症手術は眼形成外科領域,Ophthalmic Plastic surgery は20世紀後半には定式化していました。私が33年前に形成外科に入局した頃には毎日の様に手術されていました。でも解剖学的素養を身に付けていかないと意外と難しいので、私は6年目に初めて術者をさせてもらえました。その後市中病院に出向して形成外科医長や部長を務める様になってからは、積極的に患者さんを見出していき、毎日の様に眼瞼下垂手術をしていました。
その後眼瞼下垂手術をマスコミに広告して啓蒙していた信州大学の松尾教授にも教えを請い、さらに症例経験を積んでいった今から約20年前に、父が日本美容外科学会の一つ!、JSASを主催した際に会長招宴として、眼瞼下垂症手術の講演を1時間かけて紹介しました。形成外科の研修
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男性でも顔は使います。目力という生体機能は社会生活機能にも影響します。
美容医療とは、形態の改善を求める医療で標榜科目で言えば美容外科と形成外科の総称です。標榜科目とは広告に載せられる科目名です。法律で決まっています。美容外科は(美容整形という科目は標榜出来ません。)専ら美容的形態の改良を目的とし厚労省が保険に収載しません。形成外科は病気や怪我や腫瘍や先天的異常などの異常性(SD1〜2から外れる)が原因で形態異常を来した上に、軽度でもまたは社会生活上も機能的障害も伴うことがある場合に適応される科目で、保険収載されています。最近では科目名を組み合わせて、皮膚科が美容を目的の自費治療をするための、美容皮膚科という科目も標榜出来る様になりました。
美容医療の中でも眼瞼は機能的異常を伴うことが多く、一重まぶたは先天性前葉性(皮膚と眼輪筋)眼瞼下垂ですから、MRD2
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眼瞼下垂手術に蒙古襞のZ−形成術(目頭切開ではありません)による拘縮解除は形態と機能が造り上げられます。
再三再四強調してきましたが、目頭切開はすべきではありません。目頭部の蒙古襞は拘縮が機能と形態を損ねています。だから~!、蒙古襞に対してはZ−形成術が最適ですが、この為の知識と技術は形成外科出に医療の経験を要します。何故なら〜拘縮解除のためには、瘢痕形成術の手技、デザイン及び皮弁形成術の技術を駆使しなければならないからです。
なお拘縮とは字義で表せば「こだわりー縮まる。」です。外傷や手術創の傷跡の皮膚が硬く縮まり、弾力が落ちること。特に線状の傷跡では、縦に拘縮します。皮膚は表層から表皮、真皮、皮下組織(皮下脂肪層)ですが、真皮層のコラーゲンが硬くなる作用が主で、表皮がツルッとする見た目も影響します。皮下脂肪層が薄くなると凹みますが、皮下脂肪層は部位によりばらつきがあります。
もとい
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男性の眼瞼形成術:先天性前葉性眼瞼下垂症(一重瞼)には蒙古襞の狗縮を伴います。
「目は口ほどにものを言います。」対面する相手の目を見ると気持ちが伝わります。だから目力とは有用です。もちろん視線を合わせるためには視力が求められますが、眼球の大きさには個体差がほとんどないので、黒目と白目の露出面積は眼裂の大きさ、つまり開瞼の能力に依存します。角膜(黒目)は平滑なので光るから、キラキラと角膜が露出したら、相手は真面目に対応していると感じます。ならば社会的に差が付くから、男性こそ開瞼の大きさは重要です。
開瞼の程度は一応基準があり、第一眼位(顔面正立時の正面視)で、瞼縁と角膜中心が2.5㎜以上を正常としますが、前葉性か後葉性かで測り方が違います。何より顔の周囲とのバランスで、眼瞼も考えるべきです。男性は標準的に顔が大きいので目も大きい方がバランスが取れます。
眼瞼下
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