これまで何度も述べてきましたが、美容形成外科の手術適応は症例ごとに違います。何故なら、美容形成外科医療の対象者は全人類ですが、生来の個体差があり、標準的または理想的な形態とどれだけ差異が生じているかによって、治療目標が違うからです。また、人種や地域等の環境要因や、社会的要請により求める結果の個人差はありますし、求める結果の希望に差が生じます。誰にでも同じ治療をすれば誰もが満足な結果を得られる訳ではないのです。
何故そんなことを強調するかといえば、現今の情報の錯綜によって、間違った知識を持って来院される患者さんが多くいて、その個人に合わない手術を希望されることが多くなって来たからです。誰もが満足する治療などはありません。間違った知識は知性にあらず、反知性です。さらにいえば、医学知識は解剖
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 鼻の美容外科
鼻翼(こばな)縮小術は、ちゃんと定着します。
何はともあれ見て下さい。3年の経過で数字的に定着しています。下図が3年前の術前術後
左図は現在で術後3年です。
鼻翼(=こばな)の幅を最大幅で計っています。術前が40㎜でした。術直後に34㎜まで引き締めました。1週間後には37㎜まで戻りました。1年後に再度33㎜まで引き締めました。2週間で35㎜まで戻りました。内眼角間(目頭の間の)距離33㎜に近づきました。
そして今回計測すると、35㎜で定着しているではありませんか!。さすがに手術の効果は定着したと考えられますよね。患者さんにとっては二度手間になったのですが、糸2本が相互に作用して、保てる様になったのです。実はこの症例の後も、この数字的経過をご紹介すると、この手術を何人もが受けられました。計測により実証させて頂いた本症例の
▼続きを読む
▼続きを読む
鼻翼(いわゆる小鼻)挙上術はあぐら鼻には効果的
昨日の手術ですが、ちょっとした違いなので、画像を良く診ないと判らないかも知れませんので、早速見て下さい。
上の左図が術前、中央が術直後、右図が本日つまり術後1日です。
何をしたのかというと、鼻翼(いわゆる小鼻)の位置を挙げたのです。比較したら、判りますよね。鼻翼再下端の位置と鼻柱または鼻尖の最下端の位置を見て下さい。術前は、鼻翼基部の方が鼻柱基部より下にあったのが、術後は左右の鼻翼基部と鼻柱基部の3点が水平線上に並ぶようにできました。何をしたのかと言いますと、鼻翼の最下端=鼻翼基部を上に移動したのです。鼻柱最下端=鼻柱基部の位置は変えていません。
またまた、美容医療の用語を紹介することになりました。鼻翼基部と鼻柱基部とは、形成外科医療のシーンでは、口唇裂の治療上重視
▼続きを読む
▼続きを読む
鼻翼縮小の長期経過
先日鼻翼縮小術後患者さんが長期経過画像を送ってくださいました。実は追加手術をした症例です。
1回目は2012年12月18日に行いました。鼻翼幅37mmを31mmにしたら,2週間後には33mmまで戻り、昨年9月に再来された際には34mmとなっていました。
本来は外側への張り出し(丸み)が大きいため、、切除したいところで、図で説明したのですが、たっての希望で、もう一度寄せることとしました。
2回目は2014年11月3日に行いました。32mmにしました。先週送りいただけた画像ですが、計測はしていませんが、見たところ形はいいでしょ。2回目は戻りが少ないのが証明できました。
上図は術後3か月ですから、もうこれ以上は戻らないと思います。私達の経験から、まずいけると思ってい
▼続きを読む
▼続きを読む
切らない鼻翼(小鼻)幅縮小術は、簡単に受けられます。今回の症例提示は2年越し-
切らない鼻翼縮小術は、簡単に受けられると強調したいので、またまた、2度目の追加手術をした症例を提示します。2度目を受けられるということは簡単に受けられることの証明でもあるからです。さらにいうなら、2度受けると後戻りの程度が格段に少なくなることもこれから提示できると思います。
まず1回目の経過の画像を提示します。症例:24歳女性。2年前の手術です。
上図は左が正面、右が下方視。鼻翼最大幅は37㎜
上図が術後。
私は術中にも計ります。30㎜にしました。
しかし、2週間で後戻りが起きてきて、36㎜。どうもよく笑うとのこと。「後戻りの原因はこれですね。」というと、「それはそうかも知れませんが、前は笑ったときにやたら
▼続きを読む
▼続きを読む