前回美容外科の説明を始めたところ、あまりにも長くなりそうなので、中断してしまいました。先ずは前額部がおわったとして、次へ参ります。その前にふと考えてみたのですが、この説明は、美容外科全般を網羅するべきか?、それとも私たちが行うことに限定すべきか?。ウーンと考えてしまい、中断したのですが、さらにウーンと考えたのですが、私は27年美容外科を診療してきましたし、父は54年前に美容整形の創始者の一人として邁進していましたし、私も40年以上の経歴の患者さんを見続けてきました。ですから、私の行ってきた美容外科医療のレパートリーは美容外科の大部分を網羅しているのではないかと考えました。つまり私の述べる美容外科医療の説明は、ほぼ皆さんに充分な範囲をお届けできると考えました。ナーンテまた、偉そうに書き始めたら
▼続きを読む
美容医療の神髄14-歴史的経緯第14話- ”口頭伝承話”その14
大森派=大学形成外科出身の美容外科開業医と、十仁派=美容整形時代からの開業医は相容れない出自を持っていましたが、美容整形か整容外科か形成外科からか、いずれにしても標榜後美容外科医となった訳で、同業者です。実は交流は以前からあったのですが、開業医同士でも一部で親交がありました。特に、単独開業医が広告戦略&多店舗展開のチェーン店系に押され始めて来たから、個人開業医が集まりだしたのです。それが現存する臨形です。今回はその話から入ります。
その前にもう一度、学会等の関係性とその経緯の整理をしておきます。
日本でも、戦前から美容目的の治療をしていた医師はわずかに存在しました。十仁病院は男性部門を主に診療していました。大学病院の医師の中で、眼科で重瞼術。耳鼻科で隆鼻術をしていた記録はあります
▼続きを読む
▼続きを読む
お勉強に励んでいます。−医者は一生勉強です。−Ⅲ
これまで2回、お勉強シリーズを書いてきましたが、シリーズ化してきました。そこで、表題を「お勉強に励んでいます。」として続けます。前回本邦の腱膜性眼瞼下垂の初出論文の紹介をしましたが、内容を説明しなかったので、再掲します。
Ann Plast Surg. 2001 Jan;46(1):29-35.
Etiology and pathogenesis of aponeurotic blepharoptosis.
Fujiwara T1, Matsuo K, Kondoh S, Yuzuriha S.
Author information
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Shinshu University S
▼続きを読む
▼続きを読む
お勉強に励んでみました。−医者は一生勉強です。−Ⅱ
前回から、お勉強シリーズを始めてみました。長編となってしまい、とても読めないと思います。いいんです。英語文のところは無視して頂き、要約を読んでいただければ、言いたいことは伝わる筈です。というか、私としてはこういう勉強を日夜しているのですよ!。ということを知っていただきたかっただけです。
前回は、4編の論文を載せました。一応繋がりのある内容で、ハードコンタクトレンズの長期装用が眼瞼下垂症原因となる。ソフトコンタクトレンズでも起きる。組織検査では筋のダメージが見られる。腱膜性眼瞼下垂症の診断と同じである。との論文の説明を致しました。
そこで今回はさらにたどってみました。私達眼瞼の治療に邁進する美容形成外科医にとって、一丁目一番地ともいうべき、後天性腱膜性眼瞼下垂症の論文です。
Arch
▼続きを読む
▼続きを読む
お勉強に励んでみました。−医者は一生勉強です。−Ⅰ
生涯一美容外科医を目指している私としましては今更ですが、「医師は一生勉強しなくてはいけない。」との父の言葉を思い出しました。そもそも、医師の師と言う字は、教師の師です。士はさむらい=悪と闘う武士ですが、師は人に優しい先生=先導師ですから、常に先端の科学的知識を得て、先端の技術を見いだす務めがあり、国家そして人類に貢献しなければならないと考えます。
いきなりまた、大上段に振りかぶって来たなと云われそうですが、たまたま思いついてブログのテーマにしてみたのです。と言うのも実は、銀座院で若い美容形成外科医と一緒に診療しているのですが、私は手術中にも前後にも診察中にも、彼らから質問を受けます。そこで、答えようとしても、その根拠が軽薄ではいけないので、念のため学術的な知識を調べる機会が多くなったの
▼続きを読む
▼続きを読む