眼瞼下垂手術の切開法を試行する際には、目頭の蒙古襞の狗縮を解除した方が自然です。でも絶対にZ−形成法以外の目頭切開は受けてはいけません。却って不自然になります。Z−形成法は、まだ私が学会発表していないので、普及していません。いや、非形成外科医の美容整形屋には理解出来ない論理があるからできないのです。そこには知性と理論が必要です。ビジネスで美容整形を取り扱っているチェーン店系美容外科は金儲けですから知性を使っていません。だからむしろZ−形成法による蒙古襞の狗縮解除術は私達形成外科に基づいたベテランの美容外科医の独壇場です。
とはいっても画像が魅せます。経過を追っていかなければその価値は理解出来ないでしょう。術前から術直後のすごい画も載せます。結果が見えるのは数週間先です。乞うご期待!
▼続きを読む
目的のある人中部白唇短縮術もあり得ます。
10年以上前の外傷痕が気になっていた未成年の患者さん。創跡そのものは小さいけれどある。本人に執っては何とかしたい想いが強かったと想像される。今どきは若年者ほど情報に接する機会が多い訳で、どこからか私の診療の情報に辿り着いたらしく、「これだ!」と飛びついたのでしょう。家族を説得して同行して来院されました。
人中部白唇短縮術は適応患者さんを決めています。鼻柱基部からCupidの弓の中央が15㎜以上が第一の適応。私が口周りの手術は最終兵器だと称している様に、骨切り術後に口がモッタリした症例が第二の適応で、最近はこちらが多かったです。そして加齢すると白唇も弛みます。計量すると10年で約1㎜です。かといって年齢が上がるほど創の治りが不安ですから、そうそう手術に到りません。そうは言っても手術に到る
▼続きを読む
▼続きを読む
やはり口周りは最終兵器。
細かい事は書きませんが、顔面のいくつかの点を改善して来た患者さんです。その結果顔立ちがキリッとして綺麗です。所謂目鼻立ちも元々はっきりしています。そうですと、残りは口元のバランスをさらに最適化したくなるのでしょう。私がいつもブログで細かい計測値や比率を提唱していますから、患者さんは理解して来院されました。早速診察しました。
症例は28歳、女性。人中部白唇長17㎜。上顔面57㎜:中顔面59㎜:下顔面61㎜と比率的に下顔面がそんなに長くはない。ただし上口唇(鼻柱基部〜赤唇)25㎜:下口唇〜頤36㎜と黄金比率の5:8よりも上が3㎜長い。従って上口唇短縮4㎜切除を適応出来る。赤唇はカールしているが白唇は直線的なので外反(C−カール)が欲しい。人中は浅くCupidの弓もなだらかで口角が下がってい
▼続きを読む
▼続きを読む
眼瞼下垂手術に目頭Z-形成術は定番化!?。
ブログで強弁して来たからか、やっと眼瞼下垂症にZ−形成法の目頭切開術を併施する希望が増え始めました。後天性腱膜性眼瞼下垂症に対する手術は、切開法で筋を縫縮して強化して、重瞼も固定して強化し、シミュレーションで蒙古襞の拘縮が診られたらZ−形成法で目頭切開して緩めて自然な形を作り出す。これらの手術法の併用はブログで何症例も提示して来ました。自然な形態と良好な開瞼機能が得られて目力も着いて明るく、つまり溌剌とした若々しさを醸し出す。こんないい手術はないかも知れません。ただし誰でも出来る手術ではありません。特に非形成外科のビジネス性美容外科チェーン店の医師には、技術的にも学術的にも経験値からも、出来ないか知らないか危ないかのどちらかでしょう。その意味では、私達形成外科出身の美容外科医の独壇場でありま
▼続きを読む
▼続きを読む
切らない小鼻縮小術。鼻翼縮小術埋没法は繰り返せます。
鼻が丸い、大きい、低いのが目立つ。鼻は各部分のバランスです。鼻尖幅(影を見つける。):鼻翼最大幅=1:2が理想です。だからどちらを治すか、両方治すかは個体差を計測してから検討を要します。かといって鼻翼最大幅は小さければ小さいほどいいもというものではありません。顔の幅や目の間や口唇との比率も見なければなりません。画像でご覧になれる様に、顔の幅を見て検討しましょう。だから本症例では鼻翼幅の目標値を充分に検討しました。
実は患者さんはいくつかのアンチエイジング手術を受けています。鼻陵は高いのですが、鼻翼が大きいのです。
症例は59歳(私と同年)の女性。鼻翼最大幅40mm。30mmにして35mmまで戻るでしょう。実際には35mmまで縛ってから鏡で自覚的に見てもらい35mmで止めました。
▼続きを読む
▼続きを読む