2015 . 4 . 1

【黒目整形】切らない眼瞼下垂手術=NILT法は、普通の男性でも、普通に受けられます。

今回の症例の患者さんは、遠方からいらっしゃって下さった大学生の方です。症例提示を承諾いただいた上に、ちゃんと1週間後には、写真を転送して下さり、2週間後には、写真と撮りにいらっしゃって下さったいい人です。

結果に満足されていて、しかもムードさえも変えて似合う眼鏡を選んで来院される程、気に入って下さった様で、我々としても、うれしい限りの症例です。

症例は、20歳男性。一重瞼で皮膚性眼瞼下垂が重篤。前頭筋が開瞼時に常時収縮している。挙筋滑動距離は12mmと正常範囲。眼裂横径が25mm、内眼角間距離35mm、角膜中心間距離57mmと、蒙古襞が被さり気味で、拘縮も強い。

このような症例は、埋没法では持続性に難があるとは言えますが、治療期間から考えて現在切開法をできる状況にはないとのこと。となればまずはNILT法で、世の中に向けて良好な形態を見せておくのは、適切なプランといえます。もちろんあえて言えば、蒙古襞の拘縮解除術=形成外科、美容外科専門医だけの当院が得意とする、Z-形成法による目頭切開法も、切開法による皮膚性眼瞼下垂症手術(保険)も適応ですから、大学生の間に時間を取り、いずれかには受けたいとのことです。

これらの画像はもちろん、同一人物です。

下左図が術直前の写真で、ご覧のように前頭筋が常時収縮していて、眉毛を挙げています。第一眼位(正面視?)での瞼縁から角膜中心の距離(margin reflex distanse : MRD)は2㎜と開瞼障害を呈しています。型の如くのNILT法をしっかり致しました。下右図が術直後です。前頭筋の収縮がなくなっています。やや顔位が下向きで、上目使いになって撮影されましたから、睨むような目力が強調されました。

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下図は1週間で、送って頂いた写メです。楽な気持ちで取っていただいたので、優しい雰囲気が見られています。開瞼は良好ですし、二重も丁度いいと思います。

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下図は、術後2週間で再診に来ていただきました。「眉毛を挙げない様にしましょう。」とお願いしたので、構えるように睨むように、男の目力を見せてくれました。左図を撮らしてもらい、こちらが「ありがとうございました。いい形で、格好いいですね!」と、自己満足していたところ、「これが似合うと思うんです。」「これ用意したんです。」眼鏡を取り出し、眼鏡(素?)を掛けていただけました。なんか格好ついていますよね。インテリっぽい?!、大学生ですから、これはいけるんじゃあないでしょうかね。ファッションにも影響したいい症例です。

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「目は口程にものを言う。」とはよく言ったもので、目の表情は精神状態や心理状態を反映します。三つの要素に分けます。

一つは、眼球の表情=瞳孔の大きさ。興奮緊張すると、つまり交感神経が亢進すると瞳孔は開き、リラックスすると縮瞳します。目を合わせたときの瞳孔の大きさは雰囲気として相手に自律神経の状態を感知させます。

二番目は眼球の向き。近見時には、瞳孔の向きは寄り目になりますし(輻輳と言って、眼球が内側に向くこと。)遠見時はちゃんと遠くを見ていることが相手にも判ります。もちろん左右上下の向きは視線の方向を相手に示します。目を見てコミニュケーションすることは言葉並みに伝わります。

三つ目は、目の窓の大きさ、瞼裂縦径がものを言います。誰でも、興奮、緊張している時、知的または肉体的に集中している時には、眼瞼が自然に挙がります。随分前に説明した様に、スポーツにも影響します。もう一つ目の周りの表情も語りますが、特に前頭筋(眉毛を引き上げる)は、交感神経の亢進で、収縮します。表情の一つですが、精神心理状態を、自動的に表現しているわけです。そこで、瞼裂の変化による表現のためには、最大値、通常時、閉瞼時の差が大きい程良く見える訳です。表情が豊かとも言えます。上記の症例でも、術後に写真で見られるように七変化を見せています。眼裂が小さいと表情に乏しいとは誰もが知っていることですが、この症例が証明しました。その意味で良好な結果を得たと言えます。

今回は視点を変えて、表情としての瞼について説明致しました。皆さんの参考になりましたでしょうか?。実はこの分野は私と父の昔からのテーマです。人の造作は機能です。社会との連関における機能です。父は「美容整形は社会への適応症候群の治療だ。」と訳の分からないことをよく宣わっていたものです。今回私は、宣うだけでなく発信しました。