2015 . 11 . 12

男らしく目力付けよう。黒目整形と、クマ消し。

今回提示させていただけるのは男性の症例です。眼瞼下垂といっても皮膚性の要素が主体です。確かに挙筋は弱いというか、日本人の一重まぶた、小眼裂横径では、開瞼が小さいのが典型的な症例です。

症例は38歳男性。10年前に重瞼術埋没法を受けています。残念ながら左は戻って、眼瞼下垂症状も見られ、右はしわ的な二重が残っているだけです。挙筋筋力=上眼瞼最大滑動距離は12㎜と正常下限です。腱膜性眼瞼下垂症が進行中です。フェニレフリンテストでよく開きました。あくまでも二重は奥二重気味を希望し、キリッとしたいということです。また、下眼瞼から、頬前にかけてにクマ=頬まぶた溝も解消したいとの希望です。

下図が術前の全顔貌と目周囲の像です。切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=NILT法をします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERAまず前回のラインにマーキングしました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA続いて眼瞼結膜側で挙筋を縫い寄せます。糸がぶら下がっています。そのまま、ブジーを当てて重権線をシミュレーションすると、1、5㎜挙げた羅格好いいとなりました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAそこに糸を出して、重権を作製します。このラインが希望に叶うということです。まさしく奥二重です。男性ではこの様な形態を希望する人が少なからずいらっしゃいます。私は応じて、まあ男だから可愛過ぎないのがいいか?。っといってデザインします。ジェンダー優先です。ところがその中で約半数は後で、「やっぱりもう少し広くしたい。」とおっしゃいます。私は機能も形態も重視しますから、機能的には瞼縁が挙がって開瞼が向上し、その前に皮膚が乗らなければ良しとします。形態面は確かに好みです。

ちなみに、私自身は自分を見て、少しでも二重の方が普通っぽいと思っています。そんな私でさえ、加齢で皮膚が伸びて来て被さりつつあります。もう十年以上前にも伸び始めていたのでしょう。よく父に「よく開いているけど、皮膚が被さっているまぶただな。俺もそうだけど。それを裏切り者の目っていうんだぜ!」と言われました。今になって進行して来てみると、よく判る印象です。顔貌は人の内面を表出するといいます。

話を戻して、症例にはこの直後にクマ治療をしました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA

上左図は術直後の全顔貌画像。この後、クマにPRP療法をしました。上右図が注入後です。下眼瞼の下に黒いところが半円形にあるのがクマ。三つの原因に因ります。1、目袋の下の折れ返りの溝=凹んでいるから影で黒い。2、色素沈着=折れ返った皮膚は結構が悪いので色素沈着することが多い。3、うっ血=さらに血行が悪いと静脈血が貯まって紫色に透けて見える。所謂疲れクマ。

通常まず溝が出来て来て、次に色素沈着を生じる。引っ張ってみても黒ければ色素沈着。慢性疲労でいつも紫になっているのは特殊要因です。

本症例は1の溝が主体です。この溝を平らにするには、PRP療法が最適です。ネッ平らで黒くないしょう?。今回当院は厚労省の認定施設になったので、安全性は医学的に保証されました。注射後は針痕の赤い点々がありますが、翌日には消えます。女性ならメイクして隠せます。