2022 . 1 . 4

眉下切開の2回目と、下眼瞼下制術の追加と、切れ長整形の修正を同時施行しました。

何度も登場して下さるゴージャスな女子です。私のモットーとする「美しく可愛い女性は常にもっと上を求める。」との名言に最も合致する女性です。どこが美しいかと言えば、首から下はゴージャスな体型で外人の様に均整が取れています。顔面も白人的な輪郭と部品は整っています。

アジア人(モンゴロイド)と白人(コーカソイド)の平均的な身体的差異を述べます。まず首から下ですと平均身長が10㎝以上違うのは誰でも知っていますが、骨格と筋肉の着き方(当然相関しています)も違います。白人は女性でも胸郭が厚く、だから胸?もゴージャスです。臀部もキュッと上っていて格好良いのです。他に何箇所も違いがありますが、この患者さんは、いくつもの面で身体的にゴージャスです。

顔面はまず正面の輪郭が違います。アジア人は丸顔で平板な輪郭、比べて白人は面長で卵型の輪郭です。アジア人の側面輪郭は、ご存知の様にE-ラインより口吻が出ていて、額も頬の前もフラットで比率的に頬骨が大きく、エラが張って低い位置にあり(つまり五角形《稀にいるホームベース》型)、頤が短く後退している人が居ます。

顔面の部品は、純粋な白人は二重まぶたです。アジア人(系)は、国よりますが、概ね半数は一重まぶたで細めです。USAではスラングでSlant eyeと呼ばれ差別されます。鼻は高さだけでなく、幅も違います。もう一つ口も、特にアジア人の中でも日本人は、横径が小さいおちょぼ口が多いです。そこで眼瞼に戻すと、実は日本人は出目の傾向があります。眼球と眼窩骨の前後の位置関係ですが、フラットなアジア人の骨格では、眉よりも眼瞼が前です。比して白人は前額骨が眉部までが発達していて眼球は奥目で立体的です。

実はここがポイントです。額から眉骨が眼瞼よりも前にあると、膨らんで見えるから、たるみが多く見えます。だから今回は眉下切開で外側を主に追加切除します。次に、目の窓はアジア人はつり目,Slant Eye(アジア人を差別するスラング)なのに対して、白人はアーモンド型,Armond Eyeです。下眼瞼が下がって、やや三白眼なのが大きい目です。下眼瞼下制術は白人的に見せる手段の一つです。もう一つ、眼瞼横径もアジア人と白人では違います。日本人では平均値で26㎜ですが、白人は30㎜です。蒙古襞のためでもありますが、目尻の横に余白が少ないのも白人の特徴です。その点で切れ長整形は白人的な容貌の一手段です。

症例は38歳女性。12年前に私が眉下切除をしています。その後いくつかの後葉に対する手術を加え、切れ長整形もしました。今回経年変化として前葉の皮膚弛緩が再発してきました。白人の様なはっきりした骨格で眼窩骨の上外が突出傾向で、たるみが目立つのも原因の一つです。リフトの経過中、診察中に眉下の再手術を提案されました。上にある理由から、外側を主に引き上げたいと言われました。シミュレーションしてみます。閉瞼して前頭筋の収縮を緩和してから、検者の私が眉を動かない様に抑えておいて、第一眼位まで開瞼してもらい、私が定規で測りながら、患者さんには鏡で見てもらいながら、眉を徐々に挙げてみる。好きなところで測ります。

結果として、角膜内側の垂直接線上を3㎜、角膜外側垂直接線上を5㎜、目尻の真上を5㎜切除するプランとなりました。同時に、下眼瞼の結膜側からの瞼板筋縫合による下制術と、両側切れ長整形の強化を併施します。

画像は各方向の術前、術直後から診ましょう。

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術前から前頭筋を収縮しません。目がよく開いているからですが、でも眼窩外上の前の眉下部のたるみっぽさが気になるんです。上に書いた様に骨格の関係ですが、眉下切開で取れます。術後は確かにすっきりします。

両側眼瞼部の画像で見るとよく判ります。

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術前はぼてっとしています。デザイン画ですが、上右図と下左図でご覧の様に、開瞼と閉瞼で眉と眼瞼縁の距離は今に違いますが、前頭筋を使っているからではありません。予定の幅を描いてます

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上右図の術直後と術前で比べると、術後は眉の下から眼瞼までの外側の量が減っています。

近接画像ではもっと判り易いはずです。

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と思ったら、露光が低くわかりにくくてごめんなさい。

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術前と術後を比較すると違いは判りますが、切れ長整形でも差があります。

術後1週間で抜糸しました。

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まだ腫脹は残っていますが、目力が入って美しさを強調しています。閉瞼時に目尻に陥凹があるのですが、よく止まっている証拠です。残念ながら数週間で徐々に緩みます。

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重瞼線と切れ長整形の線の間が引き挙げられていないかも知れません。今後見て修正するかも知れません。

そして術後1ヶ月で診ました。

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上左図は眉骨から上の前額骨まで載せました。丸みのある額が綺麗で、白人的です。上右図は両側眼瞼部像。キラキラした目元が美しい。眉と眼瞼縁が近い方が余計に眼球が光る典型的な症例です

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ところが近接画像で、切れ長整形のラインと重瞼線が途切れていました。間に糸を掛けましょうと提案して近日追加します。では、その後の経過も載せたいと思いますから、一度アップします。

そして修正手術を施行しました。各方向で前後の画像を比べてみましょう。

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額も観たいから上中顔面像。上左図は術前、両側共、重瞼線と切れ長整形の線が段違いになっています。また右眼瞼は内側半分の重瞼線が落ちています。

上右図が術直後です。今回は、スクエアー法で、ずれている重瞼線の両側に約4㎜間隔で掛けます。いや結膜側は1点にしましたから、トライアングル法です。

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眼瞼部の画像でも判ります。

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近接画像は上が術前、下が術直後。

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重瞼線が弧を描きました。右内側も被さらないで平行気味になりました。日本人では全くの平行型はありえないので、このラインが綺麗です。あっいけない。白人的容貌が目標なのに、アジア人の重瞼をモデルにしました。実は骨格的に内側の眼窩縁がもっと出ていないと完全平行にはなりません。つまり鼻根部が高いからです。白人で鼻根部が高いと逆末広の人が少なからず居ますが、アジア人では見たことないです。

ちなみに、本症例のブログのシリーズをご覧になった方が「あのハーフか白人だかの綺麗な女性の手術を受けたい。」とブログを視て感激していました。手術内容は置いといて、観た人は同じ様に美しくなる症例だということです。

術後2週間で来院されました。

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遠近画像を見ると、綺麗なカーブの重瞼線が、目尻まで流れています。

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近接画像でもカーブが見えます。

術後約2ヶ月で画像を戴きました。

IMG_5674切れ長整形は婉曲点にスクエアー法で繋げたから綺麗なカーブを描いています。目の窓が切れ長になり顔面幅との比率が適切です。

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ところが近接画像を診ると、眉下切開の傷跡に真皮縫合の露出による発赤が診られます。なぜか通常よりも多いのです。一つには本症例の患者さんは創傷治癒過程が旺盛で、表面は数日で癒合しても、真皮層は脆い時期があり、押し出されるのでしょう。眉下切開手術のは傷跡が拡がらない様に密に真皮縫合を架けます(片側約15針)が、この部位は眉毛が太く多いために、真皮縫合が絡みつく事があります。すると毛が伸びる際に一緒に押し出されてしまいます。だからと言って真皮縫合を少なくすると傷跡の幅ができてしまいますから、私は真皮縫合を終えた時点で隙間がないほど程に合わせています。糸が出た点は発赤します。またその部位の真皮縫合は除去されますから、傷跡が拡がりますし、肥厚性瘢痕(ケロイドもどき)になります。創傷治癒が成熟する術後3ヶ月には焼き潰すこともできます。

下に術後3ヶ月で完成?

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眉下切開法での効果そのものは、前葉の弛みを取った分の自覚的効果は間違いなくあります。あとは傷跡の面は術後3ヶ月以降修正できます。近々予定します。っと考えていたら、下眼瞼下制術をこれまで白人化の目的で施行してきましたが、実は自覚的に睫毛内反(さかまつげ)に対して前葉(皮膚側)からの下制術、いや外反術を予定していましたから、その際にCO2 LASERで焼くことになりました。

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近接画像では手をかけるべき眉下の修正点が見えます。ところで切れ長整形の結果は右は綺麗にカーブを描いていて患者さんはお悦びですが、左はこの画像では繋がっていますが下方視では段違い傾向がありそうです。私「怪しいですね?。」と無責任な言の後「ああこれも同時に追加しますか?。」とお願いしました。もちろんコスト無しです。

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ところで今回の目周りの手術の約1ヶ月前にスレッドリフトを施行し、途中までブログにも載せましたが、目周りのこの表題のブログの画像とごっちゃになり、途絶していました。そこで優しい患者さんからも「せんせーい!、リフト手術の経過も4ヶ月ですよ!。術前から比較のために並べて載せたら判りやすいでしょう?。」と、教唆されましてた。ありがとうございます。いつも明るくて、楽しくて、優しい女子です。

画像は各方向を並べて観ましょう。正面像は術前と術後1週間と術後3ヶ月と術後約4ヶ月から。

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ジョウル,Jowl リフト,Lift の効果とは、下顎縁のラインのカーブとJowl(=口角の横のマリオネットラインの後ろ側の膨らんだ弛み)の引き上げとその後ろの段差をなくす目的です。経過を見ていくとよく判り、患者さんも中期的経過にお悦びです。「多くの人が糸のリフトは数ヶ月も保たないと思っているから長い経過を載せたらいいでしょう。」「私はよく保たれていると思うの。」と言ってくださいました。

下からは各方向を術前、術後1週間、術後3ヶ月で見ましょう。

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右側面像ではJowl が引き込まれてその後ろのコケがなくなっているのが判ります。

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右斜位像では下顎縁の美しいカーブが見えます。

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左斜位像では糸の跡も見えません。

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左側面像でも見事な顎のカーブと頬の平坦化が見られます。患者さんがお悦びなのは解ります。

という訳で、近々下眼瞼の追加手術予定なので、その際も継続的に画像を追加していけるとおもいます。お楽しみに!

当院では、厚生労働省より改定され施行された「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しブログを掲載しています。 医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時修正を行っていきます。

症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも表現や補足の説明を付け加えさせていただきます。

施術のリスク・副作用について:・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・目頭の切開部位は、目やにがでる場所ですので、消毒にご来院下さい。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、切開部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

費用の説明も加えます。眉下での切除術は先天性でも後天性でも、前葉性眼瞼下垂症と診断されたら保険摘要となります。切れ長整形手術は消費税込みで15万円。下眼瞼下制術は粘膜側からなら、両側で25万円+消費税となります。本症例は一部修正でプライスダウンしていますが、原則的にブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。