さて三つのトピックスの残りです。ISAPS、日本美容医療協会とT先生の一悶着、その結果としての美容外科医師会でのクーデターを紹介しようと思ったのですが、やはり一回では書ききれませんでした。次の機会にします。
突然話しが飛んで、研究の続きとなりますが、この頃JSAPSとISAPSで学会発表しました。JSAPSは形成外科系の美容外科学会ですが、演題の多くは美容目的というよりも、形成外科的です。形成外科的とは形態改善を目的としていながら、形態と機能を損ねる要因がある場合をいいます。外傷とか腫瘍とか先天性異常(現在は奇形とは言わない。)です。美容外科医療の目的は正常な形態の改良です。さて私は日本美容外科学会JSAPSに医師となってすぐに入会しました。この学会は特殊で、6年目までは準会員で、会費も安
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カテゴリー別アーカイブ: 美学
これで完成か?。美男子はどう見てもイケてる。
本症例は2週間前に手術しました。男性ですから経過が早くて、結果が画像上でも見えてきました。今回は術前と2週間の画像を比較します。なお、画角とトリミングの関係からそれぞれのサイズが違うことをお許しください。
上左が術前、右が術後2週間です。画角が違うのでごまかしっぽいのですが、明らかに鼻の形態が改善しています。鼻尖カッコいい。下がった。鼻翼と鼻柱の位置関係は、矢印になった。よく見ると鼻翼上の傷跡はまだあるが、正面からは目立たない。口角は最下の画像で。
上左は術前の右斜位像、右が術後2週間の右斜位像です。鼻尖の形は斜位でもよく見えます。術前は鼻尖だけがぺちゃんと平らだったのが不自然で大問題でした。術後自然な形態となりました。鼻翼の上の傷跡は斜位像ではさすがに見えますが
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美容医療の神髄-歴史秘話第68話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その44”「相模原編10:美容外科学」
13年次の研究員としての研究の紹介はここまでとします。大学病院医局でのお仕事は、臨床と教育と研究の3本立てであると強調しましたが、研究にどっぷりつかっていただけではありません。卒後教育面は美容外科を大学病院で展開するする際に付随しました。臨床も同様ですが、臨床面とはアルバイトも含みます。
ところで、研究の結果としての論文は手許にありますから、それをもって研究の内容を紹介したのですが、本来の目標は博士の取得にあります。13年目に論文は書き上がりましたが、その後は投稿、修正を経て受理されるまでに日時を要します。審査はその後ですが、大学の都合もありますから、チャンスは年に一回です。ですから、この後の博士号取得までの道のりは14年目以降の話題に挟んでいきます。ところで博士号というのは最終学術歴
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美容医療の神髄-歴史秘話第67話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その43”「相模原編9:美容外科学」
北里大学形成外科・美容外科医局に入局して13年次は一つのターニングポイントになりました。大学病院に於いては、職位により給料が決まるだけでなく、出向しても一度貰った肩書きは非常勤として使用出来ます。その代わり、職位ごとに定年があり、入職後何年次までしか大学病院には居られないことになります。初年時から、2年次までは前期研修医。その後6年次までが後期研修医です。その後は出向しても非常勤助手・研究員で、13年次が定年です。逆に言えば13年次までしか大学での研究員での奉職は出来ません。その後は出向して、大学での職位は非常勤講師になります。私は13年次でやっと研究の機会を得て、博士論文を書けて、審査を待つことになりました。
したがって14年次は大学や大学病院では働けません。出向するか大学医局を辞め
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イケメンはやりがいがある。!1週間で完成とはなりませんが。
イケメンをよりカッコよく、男前をアップする美容医療は私の得意な分野です。とにかくイケメン作りは楽しいです。
今回の症例はイケメンですが、美容マニアです。ごらんになってお判りになれますか?。とにかくよくできています。ところが、細部に問題点があります。今回患者さんが訴える三点は私も理解できました。
症例は22歳、男性。これまでに鼻柱延長術と鼻翼縮小術を受けている。効果は得られているが、バランスが取れていない点があるということで来院されました。問題点を挙げます。
1、鼻柱延長術の際に鼻尖に耳介軟骨移植を受けているが、鼻尖の高さが足りない。側面像や斜位像を見れば、鼻尖が下がっているのが見える。いわゆる鳥のくちばし状と形容される変形。鼻尖を高く、鼻稜の延長に持っていきたい。
2、鼻
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