再三再四強調してきましたが、目頭切開はすべきではありません。目頭部の蒙古襞は拘縮が機能と形態を損ねています。だから~!、蒙古襞に対してはZ−形成術が最適ですが、この為の知識と技術は形成外科出に医療の経験を要します。何故なら〜拘縮解除のためには、瘢痕形成術の手技、デザイン及び皮弁形成術の技術を駆使しなければならないからです。
なお拘縮とは字義で表せば「こだわりー縮まる。」です。外傷や手術創の傷跡の皮膚が硬く縮まり、弾力が落ちること。特に線状の傷跡では、縦に拘縮します。皮膚は表層から表皮、真皮、皮下組織(皮下脂肪層)ですが、真皮層のコラーゲンが硬くなる作用が主で、表皮がツルッとする見た目も影響します。皮下脂肪層が薄くなると凹みますが、皮下脂肪層は部位によりばらつきがあります。
もとい
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男性の眼瞼形成術:先天性前葉性眼瞼下垂症(一重瞼)には蒙古襞の狗縮を伴います。
「目は口ほどにものを言います。」対面する相手の目を見ると気持ちが伝わります。だから目力とは有用です。もちろん視線を合わせるためには視力が求められますが、眼球の大きさには個体差がほとんどないので、黒目と白目の露出面積は眼裂の大きさ、つまり開瞼の能力に依存します。角膜(黒目)は平滑なので光るから、キラキラと角膜が露出したら、相手は真面目に対応していると感じます。ならば社会的に差が付くから、男性こそ開瞼の大きさは重要です。
開瞼の程度は一応基準があり、第一眼位(顔面正立時の正面視)で、瞼縁と角膜中心が2.5㎜以上を正常としますが、前葉性か後葉性かで測り方が違います。何より顔の周囲とのバランスで、眼瞼も考えるべきです。男性は標準的に顔が大きいので目も大きい方がバランスが取れます。
眼瞼下
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口周りは口から鼻まで。骨、口、鼻翼、鼻尖の順に来て、引き続き鼻唇角プロテーシス(ネコ手術?)を挿入して、再び白唇短縮術を追加しました。
本症例は上の題名にある様に口周りの手術に邁進してきました。それもこれも上下顎分節骨切り術の影響で、バランスが崩れた口元を治したかったからです。口はストンペタっとするし、頤は綺麗なのですがE-ライン的に鼻の高さが足りない。鼻翼は骨切りの結果大きくなった。バランスを取るのが難しい症例です。でも一つ一つ治して来て、今や素敵な中下顔面を造り上げられました。その一部始終を魅せていってくれる。とても為になる患者さんです。前段にこれまでの手術経過を載せます。ネコ手術を見たい読者は下段だけ見て下さい。
当初口周りの手術3点セットも適応でしたが、初回は白唇部切除術と口角挙上術に専念しました。人中部白唇短縮術の結果は21㎜だったのを5㎜切除して術後3ヶ月で16㎜と後戻りゼロで満足されています。実は初回手術
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口周りはトータルビューティーで。顔面部品の比率も考慮して。上から来て下は頤で出来上がりか?。
実に3週間もブログを更新していませんでした。そりゃあそうです。所謂モニター患者さんは少なくなります。ブログを見れば判る様に、術後定期的に来院してもらい写真を頂きますが、やはり外出機会を減らしたい要請があるため、こちらも余りモニターを薦めない様にしています。実は今まで罹ってきた患者さんが今回もモニターでと言うなら、こちらもお願いし易いのです。
昨今の感染症に対する対策では外出自粛要請されていますが、医療者は当然除外されています。美容医療がメインの当院でも、感染対策を怠らずにいれば縮小ながらも開業してきました。特に私は、顔面の手術が大部分を占めるため、マスクを義務化されている現今では、口周りの手術を受けた後に隠せるために、手術の希望者が続いています。患者さんは休業時期だからスケデュールが立
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鼻孔縁下制術と頤形成術の併施は可能です。
この2ヶ月半というもの、忙しかったです。私は自粛に応じて銀座院の手術日を4分の2.5に減らしましたが、その枠は満員でした。何度も書きましたが、マスクで隠せるから口周りの手術の症例が以前よりさらに増えて、休みを取っているから手術後のダウンタイムをやり過ごせるから、顔面どちらの部位の手術でも受けやすい人が来院しました。宣言が解けてからでも学校が休みならまたリモート授業なら、手術を受ける人はひっきりなしでした。
今回はやはり口周りの手術の一つです。と言っても鼻と頤ですが、やはりマスクで隠せる部位です。この数年私が携わってきた口周りの手術は評判でしたが、最近載せる機会がさらに増えましたから、今後もまだまだ症例は止まらないでしょう。
症例は45歳女性。これまで口周りの手術の修正を図ってきま
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