一目見て長い症例です。初診は昨年秋で授乳中でしたが、診察だけしました。
症例は39歳女性。人中部白唇長(鼻柱基部~Cupid's bow赤唇縁の弓型の底)21mm。十数年前に他院で眼瞼切開。目頭の蒙古襞は拘縮し、眼裂横径25mm:内眼角間37mm:角膜中心間64mmと数字的に離れていて、吊り目になっているため治すべきだとサジェストした。白唇は15mmを目標に6mm切除を希望。E-ラインは下口唇が5mm前方。上口唇はE-ライン上だが薄くなった。赤唇はバランスが取れている。外反は軽度希望。人中と弓は明瞭で結節もある。顔面部品横サイズが内眼角間37:鼻翼幅38mm:口唇幅47mmで口角は40度6mm挙上が適切とプランを立てた。 本年に入って断乳出来たため再診。目頭は後日とし34mmを目標にす
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カテゴリー別アーカイブ: 美容外科学
出た~、また2回目の白唇短縮術
人中短縮術との手術名が横行しています。人中部だけ短縮すると富士山型になります。私は両側鼻翼基部(鼻翼の下)の間を同じ幅で切除するから富士山になりません。そのデザインでは鼻翼の横に皮膚が余るから、これを治すため傷が長くなりますから縫合が下手な医師には好まれません。実際非形成外科医が手術した痕で、形も良くないし、傷痕も幅が出てしまった症例が、引っ切り無しに私を訪れます。そもそも傷跡は長かろうが短かろうが、幅が出来たら見えるのです。逆に言うと幅が拡がらなければ顔面の前に傷跡があるこの手術(他には眉下だけ)でも見えなくなります。
それには真皮縫合の丁寧度と精密度に尽きます。毎日口を酸っぱくしての強調しています。美容外科医のうちチェーン店系の医師共は新人から就職するか他科からの転向者がほとんどで
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人中部白唇短縮術の単独施行ですっきり!
本症例はブログをご覧戴いていた患者さん。私は毎回細かい知識を書き連ねて来ました。皆さんに理解して頂きたいからです。そして皆さんも、何をどうすればどうなるかを解って罹られた方が経過が見えるし、結果も予想が出来るでしょう?。ダウンタイムが長い手術ですが、ブログを視ていれば経過が解りますから待てるし、日々軽快していきながら形態的な結果または機能的回復を期待出来るでしょう?。
最近私の患者さんで、ブログだけでなくツイッターやインスタグラムにも画像を載せてくれる患者さんが多く、形の良さと創跡の目立たなさを視て感動して来院される方が多くいらっしゃいます。それはそれで悦ばしいのですが、SNS状には説明は書いてありません。私は初診時に細かい診察と計測をして、説明しながら週打つの適応とデザインを提示し、
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アーモンドアイ=垂れ目形成術の効果は外眼角の位置関係も加味して・・!?
日本人(東アジアの新モンゴル系人種)は、吊り目です。英語ではSlant eye:傾いた目として差別用語です。日本人選手がMLBで一悶着しました。吊り目の原因は3点あり、どれもが遺伝子の発現として、個体差はありますが、モンゴル系に特有です。日本人の中の大多数は新モンゴロイドの遺伝子を継いでいます。
吊り目の原因は、1、蒙古襞の拘縮と被さりが内側を下げます。本ブログの読者のみなさんは知っていますよね。私達の得意の手術=Z-形成法が最適です。2、目頭と目尻の位置を決める靭帯の付着そのものが傾いています。内眼角靭帯の位置と外眼角靭帯の付着部は平均5度外が上に傾いています。ちなみに白人は水平です。3、目尻の位置はどうあれ、下眼瞼縁のカーブが丸みが足りない。上眼瞼は正常では最大12mm以上動いて丸
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鼻翼挙上術はこの様に手術します。
標題にある様に鼻翼挙上術の症例ですが、これも標題にある様に、画像を見せながら手術法の説明から入ります。またこの部位の形態は、美容形成外科的診療に於いて、周囲とのバランス(=比率)がいかに重要かも説明します。美容医療は技術だけではありません。空間認知能力つまり視覚的認知能力とそれを処理する頭脳的知識と経験がものを言います。この面で私は、31年の美容外科・形成外科医のキャリアーを持ちますから、学問的知識と診療経験を積み重ねてきて身に着けています。チェーン店にいる様な、医師になったばかりの若造には備わっていない素養です。
症例は30代の女性です。目を凝らしてご覧になればお判りの様に、口周りの手術も受けていますが、私の手術後はよく判らないでしょう?!。さらに鼻唇基部(=鼻唇角)下制術(=実はプ
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