2019 . 3 . 13

口周りの手術は適応次第。

若年者で人中付近の白唇が長く、歯槽骨:歯の植わっている馬蹄形の骨の湾曲が強くて前突している人は野暮ったい顔面形態を見せるので、口周りの手術の適応度が高いのです。さらに鼻翼の下が特に長い人はちゃんと挙げないと富士山型になり兼ねないし、その様な人は口角も下がっている訳で、口角挙上術を併用する必要性が高い。

私はそのような症例ばっかり手術してきました。いや、それ以外の適応性の認められる症例も沢山あり得ます。まず白唇長を計ります。ついで側面から見て定規を当ててE-ラインを見ます。続いて顔面縦の上中下を計ります。尚、上顔面は生え際から眉下、中顔面は眉下から鼻下、下顔面は鼻下から頤尖です。次に上下口唇の比率を計ります。上下口唇の幅は黄金比率の5:8が理想とされます。ここまでが上口唇短縮術の適応性を調べるための定型的な計測です。

口角挙上術の適応はシミュレーションで判ります。両側の鼻翼の下を持ち上げてみた際に口角が下がるかを、鏡で見てもらいます。既に下がり気味な人はもちろん悪化するのですぐに理解します。シミュレーション時に見た目に判ったら、口角挙上術を勧めます。口角は挙上する際に方向を変えて口唇を横にも拡大出来ます。顔面部品の横径を計ります。内眼角間距離と鼻翼幅:口唇幅=5:8(1:1.6)とレオナルドダヴィンチが提唱した黄金分割比が適切だと考えられますが、日本人は口が小さいおちょぼ口を好むので、最近は1:1.5を適用しています。サイズを決めたら、シミュレーションしてみて方向を計算します。原則的に白唇の短縮量と同じにし、何度方向に何mmなら、横に何mmで上に何mm動くかを計算します。中学校で習う三角関数で計算します。

私は真面目なので、戻る手術は好きではありません。口周りの手術は動きがあり切らないと後戻りしますから、原則的に切開法しかしません。だから計測に基づいた完璧なデザインを決めたいし、手術プランもよく擦り合わせます。あとは手術時に時間を掛けて丁寧に縫合し、傷痕が拡がらずに綺麗に見えなくなる様にしたいと努力します。上に書いた様に口周りは動きが激しいので縫合次第です。その結果半数以上の症例患者さんがブログに載せられる希望を述べます。もちろんコストオフもします。

本症例はいい適応症例でどう見ても可愛くなりました。目頭形成術も同時に施行してバランスも取りました。ただし契約上別の記事にします。

症例は21歳女性。鼻柱基部(鼻柱の下)~Cupidの弓の底(富士山で言えば噴火口)の白唇長が20mm。E-ライン,AEsthetic lineより5mm以上口が前。歯牙は矯正中。上顔面70mm:中顔面58mm:下顔面64mm下が長い。上口唇(白唇+赤唇)25mm:下口唇(赤唇~頤尖)39mmとバランスは取れているが長い。検討するまでも無く切除5mmの適応です。弓の形が不明瞭でカーブが緩やかなので、弓の上=両側人中稜の上の鼻柱基部を縫合時に0.5mmずつずらして寄せて、弓をはっきり作りたい。下口唇の方が上口唇よりも前にあるので、上赤唇を前に出し、さらに口唇結節(赤唇の中央の膨らみ)を増やした方が良いから、赤唇の形も重要。

内眼角間35mm:鼻翼幅35mm:口唇幅41mmで口が小さい。計算して口角挙上は45度方向へ5mmが適切。

今回は各方向の術前と術直後の画像を比較して視ましょう。

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術浴後は局所麻酔が残存しているため口は閉じられません。腫脹もあるが、上下口唇の前後関係が揃った。口角はいい位置です。

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近接画像でデザインを見ると、術直後の口角はその通りになっています。

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側面と斜位像ではE-ラインと上下口唇前後位置の改善が判ります。

下に術後1週間の抜糸直後の画像。

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力を入れれば口は閉じますが、下口唇を挙げているからです。梅干しは酷くない。近接画像で見られる様に抜糸直後は創跡が目立ちます。糸の痕です。真皮縫合を強固にしているので拡がらないでしょう。

IMG_0379IMG_0376側面と斜位ではすっきり感が判ります。腫脹はまだ半分残っています。内出血が黄色く見られます。

口周りの手術は経過が長い部位ですが、若年者程早く本症例は平均よりやや早いです。とにかくすっきりして可愛くなります。鼻の位置や閉口。腫脹による赤唇の露出量はまだまだ変遷します。私は毎日の様にこの手術をしていますから平均的経過、起き得る合併症(大きな合併症は滅多に無い)に対する対処法も引き出しが多いので経過を見ていきます。

次回術後1か月をお楽しみに。結構いい感じでしょう?!。

術後1ヶ月です。

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術後3ヶ月で来院されましたが、私は診察できませんでした。

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傷跡がまだ赤くて評価できません。見たところ肥厚性瘢痕ではないでしょう。幅も出ていないでしょう。測るしかありません。

IMG_2476IMG_2477E-ラインとの関係も良くなりました。

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。局所のブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。