昨日の鼻翼縮小術の症例患者さんが経過を診せに来て下さいました。
術前正面像と下面像
術直後の正面像です。
そして術翌日です。36㎜と1㎜だけ戻りました。
そして昨日の予告に答えて、切除の適応のある症例の提示です。下に正面像、下面像です。
ところで、よーく下からの像を見比べて下さい。上の症例では、鼻翼がベターっと広くて、鼻の孔が横長の楕円形なのに対して。下の症例ではまん丸い鼻翼で、鼻の孔もまん丸くてまるで鼻をほじりすぎた人みたいです。男性に多い形です。
ところが計測してみると何と43㎜もの幅がありました。この症例では内眼角間距離が31㎜ですから、異常な程のサイズのアンバランスです。レオナルドダヴィンチもビックリ、天国で大笑いし
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リフト手術は下顎のラインを取り戻します。見て見て!
リフトとは、引き上げる事! 下顎縁の口角の下にマリオネットラインが出てきますが、この溝はその外に組織が落ちてきたからです。皮膚と皮下脂肪が共にです。この部が一番目立つ加齢顔貌の原因です。従来は、フェイスリフトで一生懸命引き上げてきましたが、後戻りは避けられません。本邦では唯一、私の先輩の宇津木龍一先生が計測しています。予めほくろを計測しておき、例えば2.5㎝引き上げて位置が移動したのを経時的に画像解析して行くと、1年で0.5㎝でなく、3年分の1.5㎝戻っていたそうです。学会で画像提示していました。つまりフェイスリフトでも、5年分の引き上げをしても1年後には3年分戻っていたと考察していました。
そんなら、糸ではどうでしょう。もちろん永久性はありません。約2年以内には戻ります。数字的解析は
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鼻翼縮小は計測が生命−真面目にしているのに、患者さんは嬉しくて、みんなで大騒ぎ!−
これまでも何回か画像提示してきた切らない鼻翼幅縮小術の症例です。
糸で引き寄せるだけのこの手術は数字がすべてです。毎回説明してきましたが、鼻翼の縮小法には、外を切り取る手術と中を寄せる手術の2種類あり、それぞれに適応があります。
日本人(アジア人全般)では、鼻の高くない人がメジャーですが、その結果相対的に鼻翼幅が広いと余計に目立つ訳です。要するに3次元的な前後量と側方量の対比です。
鼻翼を下から見て、付け根の幅が広い症例では、先ず付け根を寄せる方法が適します。一方丸く張り出しが多い症例では付け根の上を切り取る手術が適しています。
多くの人は(約3/4)、前者が適応です。本症例も数字的に39㎜の幅があり、丸く張り出しているというよりは`ベタッ`と広がっているのが、下から
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美容医療の神髄38-歴史的経緯第38話- ”口頭伝承”:父は美容整形医、父と私は美容外科医、私は形成外科医。自分史話へ”その15”
茅ヶ崎徳洲会総合病院には、7年次と8年次に出向し赴任していまいた。北里大学形成外科医局で研修医相当=レジデントを6年間修め曲がりなりにも形成外科医として独り立ちしたばかりの年数ですが、一人で形成外科診療をすることになりました。そこでまた、標題の様な立場になります。
そこで、もう一度向き直ってみると、診療、教育、研究の三位一体の務めを納めなければならない中で、それぞれに仕事を見い出しました。
産まれ持った本能か?また育ちから性格か?、とにかく診療には張り切る性分です。私は、医師になりたくてなったのですが、医師といっても父の後を継いで美容外科医になりたかったのが気持ちの中で大半です。ところが、形成外科を6年間研修してきたら美容外科より形成外科診療が面白くなったのです。ここでもう一度強
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美容医療の神髄37-歴史的経緯第37話- ”口頭伝承から、自分史話へ”その14
1年次から6年次を北里大学形成外科医局員として研修をした後、7年次からは北里大学形成外科医局員のスタッフとして、大学での研究をする者は少なく、多くが一般病院に出向しました。私が出向した茅ヶ崎徳洲会総合病院は、形成外科を4年前に開設して、しょぼしょぼ診療していました。でもそれではつまらないので、私はなんとか診療実績を伸ばそうと目論みました。その要因は臨床病院としての徳洲会の特質や姿勢が、元来乗せられやすい私をその気にさせたからでしょう。この後、茅ヶ崎徳洲会総合病院に2年+1年。大和徳洲会病院に2年出向します。医局在籍15年、スタッフとしては9年のうちトータルで5年です。そこで、先ずはその徳洲会グループの沿革と私の印象を紹介しましょう。
みなさん最近話題に挙がったのを覚えていますよね。その
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