切開法はチェーン店系の美容整形屋の不得意分野です。何故ならビジネスにならないからです。その点に着いてはこれから説明します。
症例;30歳女性 ソフトコンタクトレンズ装用歴7年 眼裂横径27㎜/内眼角間距離35㎜と小さい方ではない。挙筋筋力は14㎜と正常。
今回の症例患者さんは医療関係者で、手術をよく見るが、いい結果と持続性を求めて、切開法を希望されて来院されました。1週間は休めるのでダウンタイムは困らないそうです。フェニレフリンテストでよく開く=腱膜性の眼瞼下垂がある。その上でシミュレーションして重瞼線は7㎜に設定しました。上右図の様に前頭筋を収縮する(眉毛を挙げて開瞼を補助している)ため、皮膚眼輪筋を3.5㎜切除する事になりました。
上図の術直前と術直後では参考に
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目の力をアップしながら、二重固定。つまり切らない眼瞼下垂手術。これが、黒目整形:NILT法
今週は、眼瞼の手術の画像提示許可さんが続いています。
症例;21歳女性 眼裂横径25㎜/内眼角間距離36㎜ 重瞼はこれまでに埋没法を受けているが、弱って来ているし、狭いのがつまらないとの事。これまでのラインより1.5㎜挙げる希望。
こうなると単なる埋没法=当院ではMT法や、スクエアー法を使い分けていますが、それだけではまた取れますよね。広い重瞼設定では、持ち上げる量が増えるので、負け易いのです。
埋没法とは、糸で眼瞼の裏側と表を繋ぐ事で、開瞼時の挙上力を皮膚に伝える手術です。二重まぶたと一重まぶたは構造が違うので、一重まぶたや狭い二重まぶたを適切な二重まぶたに、構造改革する手術です。筋力の伝達を行うには糸で充分です。半永久的に糸はあります。
しかし、皮膚側が弱いのです
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黒目整形だけでもアーモンドアイの3か月後
3ヶ月前に黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法を受けた症例の患者さんが来院されました。まずは画像をご覧ください。
術直前
術直後
術後1週間
そして現在術後3ヶ月です。
患者さんの弁によると、「周りには気付かれなかったけど、『なんか、はっきりしたね!』とか言われたし、写真見ると自分でも良く判る。」との事。「ブログに載せてもらった写真で比べたらよーく判るの。」とも言ってもらえました。
「ブログ見てくれているのですか?、有り難うございます。」私は礼をいい筒。「とにかくキラキラして可愛いですね。」と褒めておきました。「アッそれじゃあ自画自賛というものか。」と添えたら、「上手に出来ましたね。」と褒められました。なんだか面映い会話に終始して、「とにかく長持ちす
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美容医療の神髄18-歴史的経緯第18話- ”口頭伝承話”その18
私が北里大学医学部を卒業する頃には、美容医療の世界には形成外科系の美容外科と美容整形系の美容外科の二つの団体が厳然と存在し、さらに開業医とチェーン店系の対立の構図がありました。
そんな中で私は、将来美容外科医を継いでいきたいと思いました。でも進路は、まだ決めかねていました。美容外科医院に就職するか、大学の形成外科医局に進むかです。私は学生時代に少しずつ、善くも悪くも形成外科医の姿勢を感じ取り。父も実は反発しながら、その優位性を感じ始めていたようです。
いつどこで、父が北里大学の形成外科医と接触したかは、聴き忘れました。父は二つの学会に所属していましたから、何気なく私の事にも触れていたのでしょう。私が大学4年5年と形成外科と出会う機会を持つ頃には、形成外科の標榜から10年、美容外科
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形成外科、美容外科、美容皮膚科、美容整形 などの科目名称って何を意味するのでしょう。ⅩⅡ=美容医療の各科目8=美容外科詳細
美容外科診療のレパートリーを紹介します。前回頭の上から始めたら面白くなさそうなので、顔を縦に三つに分けて、上顔面、中顔面、下顔面とし、さらに、正面輪郭と側面輪郭に分け、さらに美的治療と加齢に対する再建治療に分けていきたいと思います。
まずは上顔面ですが、頭は顔でなく、額からまぶたまでです。皆さんの中に(このブログをご覧の方は)、ご理解をされている方も多いと思いますが、額とまぶたは機能的に関係性が高いのです。まぶたの開きが弱る眼瞼下垂に伴って、眉毛を挙げる前頭筋の収縮が反射的に起きるからです。したがって、額の横じわは眼瞼の影響で起きるので、まぶたの治療とタイアップしていかなければ治せません。
まぶたの診療は、機能と形態のバランスが重要で、美容外科のみならず、形成外科の分野を学んでい
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