2015 . 7 . 16

黒目をもっと出したい!まぶたのカーブを綺麗に!

一昨日久しぶりにブログに紹介する提示症例に巡り会えました。何故最近無かったのかと言いますと、5月来患者数が多く、診察が忙しかったため、症例提示の依頼をする間がなかったのです。結構気を使うもんで・・、精神的な余裕の問題です。 今回の症例は快諾していただきました。これまでに何回か、他院や当院で改善を計って来た患者さんですが、ゴールが高くなかなか辿り着けなかったケースで、今回思い立って治療を受けたかったそうです。私のこれまでの症例提示も参考にして頂き、修正をご要望いただいたのですが、費用の問題もあり(もちろん症例提示の承諾を頂くからには何らかの利益供与します。)、今回手術に至り、提示させて頂くことになりました。 患者さんは28歳女性。他院で数年前に切開法の眼瞼下垂症手術を受けています。
▼続きを読む
2015 . 7 . 14

お勉強に励んでいます。−医者は一生勉強です。−Ⅳ

今回4回目となりましたお勉強シリーズですが、まだまだ眼瞼の論文で説明したいのがありますので、続けます。っといっても、今回は私の書いた医学博士論文です。医学博士とは、オリジナルの(つまり初出)の研究をして、欧米の医学雑誌に掲載された論文を、著者が説明して大学院の教授陣が審査員になり、科学的有用性があると認定された後、国会図書館に提出して医学博士の登録をして付与される称号です。テーマはオリジナルですから、時間と手間が掛かります。 Aesthetic Plast Surg. 2001 Jan-Feb;25(1):20-4. Scanning electron microscopic study on double and single eyelids in Oriental
▼続きを読む
2015 . 7 . 10

形成外科、美容外科、美容皮膚科、美容整形 などの科目名称って何を意味するのでしょう。ⅩⅠ=美容医療の各科目7=

前回美容外科の説明を始めたところ、あまりにも長くなりそうなので、中断してしまいました。先ずは前額部がおわったとして、次へ参ります。その前にふと考えてみたのですが、この説明は、美容外科全般を網羅するべきか?、それとも私たちが行うことに限定すべきか?。ウーンと考えてしまい、中断したのですが、さらにウーンと考えたのですが、私は27年美容外科を診療してきましたし、父は54年前に美容整形の創始者の一人として邁進していましたし、私も40年以上の経歴の患者さんを見続けてきました。ですから、私の行ってきた美容外科医療のレパートリーは美容外科の大部分を網羅しているのではないかと考えました。つまり私の述べる美容外科医療の説明は、ほぼ皆さんに充分な範囲をお届けできると考えました。ナーンテまた、偉そうに書き始めたら
▼続きを読む
2015 . 7 . 10

美容医療の神髄14-歴史的経緯第14話- ”口頭伝承話”その14

大森派=大学形成外科出身の美容外科開業医と、十仁派=美容整形時代からの開業医は相容れない出自を持っていましたが、美容整形か整容外科か形成外科からか、いずれにしても標榜後美容外科医となった訳で、同業者です。実は交流は以前からあったのですが、開業医同士でも一部で親交がありました。特に、単独開業医が広告戦略&多店舗展開のチェーン店系に押され始めて来たから、個人開業医が集まりだしたのです。それが現存する臨形です。今回はその話から入ります。 その前にもう一度、学会等の関係性とその経緯の整理をしておきます。 日本でも、戦前から美容目的の治療をしていた医師はわずかに存在しました。十仁病院は男性部門を主に診療していました。大学病院の医師の中で、眼科で重瞼術。耳鼻科で隆鼻術をしていた記録はあります
▼続きを読む
2015 . 7 . 8

お勉強に励んでいます。−医者は一生勉強です。−Ⅲ

これまで2回、お勉強シリーズを書いてきましたが、シリーズ化してきました。そこで、表題を「お勉強に励んでいます。」として続けます。前回本邦の腱膜性眼瞼下垂の初出論文の紹介をしましたが、内容を説明しなかったので、再掲します。 Ann Plast Surg. 2001 Jan;46(1):29-35. Etiology and pathogenesis of aponeurotic blepharoptosis. Fujiwara T1, Matsuo K, Kondoh S, Yuzuriha S. Author information 1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Shinshu University S
▼続きを読む