先週は毎日1例ずつ、一日2例口唇短縮術をした日もありました。当院では手術枠が午後2時15分から午後6時までの3時間45分と限定しています。口唇(人中周囲の白唇)短縮術と口角挙上術は2時間の枠を必要とします。静脈麻酔下に手術するとなれば、ケースバイケースですがさらにプラス最低30分は要します。ですから一例ずつしかできません。
確かに静脈麻酔は楽です。患者さんは局所麻酔の痛みを感じません。医療側のスタッフも気を使わなくて楽です。術者は出血が少なくなり、いちいち拭き取らなくてよくなり手技が減ります。ただし静脈麻酔でも原則的にもう一人管理する麻酔科の医師が立ち会います。だから麻酔の医師が気を使います。
では、静脈麻酔下での手術と、局所麻酔単独での手術と何が違うでしょう。まず静脈麻酔下では
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骨切ったら唇が余った症例が増えています。
顔面骨切り術は、顔面骨格を変える手術です。先天的に顔面骨格の異常を呈する病態は少ないのですが、輪郭は顔面の形態のベースですから、形成外科分野では専門的に研鑽している医師がいます。そして正常範囲でも美容的に骨格改造をして美的に向上する希望は昔からありました。
ただし、骨切り術は大きな手術で、合併症も重篤になり得るし、生体機能を害する可能性さえも皆無ではありません。また特別な設備と器材も必要ですし、医師の体力も要します。だから、形成外科の中の専門家(顎顔面外科医と呼びます。)は数少なく、日本では十人は数えられません。韓国にも多くは居ませんが、設備費用も医師の費用も、まだ流石に本邦の半分以下ですから(一人当たりJDPに比例します。)安く受けられるし、専門家が育って来たので最近韓国で手術を受け
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目が離れているなら、目頭切開といっても、適切な手術法でないと。当然眼瞼下垂手術も。
目頭切開手術は戦前から行なわれて来ました。私はこれまでに何度も何度も強弁してきましたが、一重瞼に伴う蒙古襞の被さりと拘縮は同時に治した方がいいに決まっているからです。戦前に内田先生が発表した手術法は戦後も今から数十年前までは行なわれて来たW−形成法です。私も15年前まではしていました。この方法はまあまあの結果を得られます。でも理論的に、W法では再拘縮を防げますが、拘縮の解除は出来ません。私の父森川昭彦は、曲線のオメガ型切開法を考案しましたが変法に過ぎませんでした。ましてや、三日月型切除法は最悪です。美容整形のチェーン店は美容形成外科の学術的研修をしないで見よう見まねで手術しますが、S美容外科を代表として、彼等は三日月型を相伝して来ました。勉強しないからそれしか知らないのです。三日月型は縦に創
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丸顔の症例も面長の症例も、口周りの手術の適応症例は、素敵な結果をもたらします。
口周りの手術は白唇部が長い症例が適応になります。鼻柱基部と赤唇縁の中央を測り15㎜以上なら適応としています。そして、あくまでも下顔面の比率が長いかどうかも吟味します。顔面の縦横の比が黄金分割比が理想とされるのに対して、日本人では横長(丸顔または四角または五角形)の人が半数近くいます。その場合でも短いのは中顔面で、比べると下顔面が長い人が多く、この場合は白唇部短縮に口角挙上術の併施または頤短縮術が適応します。対して面長(良くて5:8の黄金分割比)の人は少なからずいて、進化中の日本人では増えて来ました。面長の中でも下顔面が長いか、中顔面が長いかはマチマチですが、総じて白唇は長いのです。また更に、長いだけでなくE-ラインも重視されます。口が出ていると長さだけでなくモッタリ感を呈するし、口を後ろに下
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口周りの手術を毎日しています。静麻で経過が良い。
口周りの手術は白唇部短縮術と口角挙上術の併用が主体です。私は日本一丁寧に傷を縫合する美容形成外科医ですから、手術時間を要します。SNS上でかなり話題に上がっているそうです。患者さんが増えて、最近では鼻下と口角の、どちらかから二回に分けて受ける患者さん、またはどちらかだけで済む患者さんも居ます。それなら、当院の手術時間枠の3時間45分以内に2例出来ますが、両方ではやはりぎりぎり一例しか出来ません。どうせ1症例に限るなら、さらに時間を取って静脈麻酔で楽に受けようという策もあります。それに静脈麻酔下で手術すると患者さんが楽なだけでなく、痛がらないので手術中に気を使わないでよいし、出血が少なく術後経過も早く治ります。今回はまずその手術前、手術直後の画像を見て、これまでの症例と比べてみれば判るでしょう
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