2016 . 7 . 13

眼の開きが強いのがお好き?、二重が広いのがお好き?。

これまで何回か画像を紹介してきた症例です。調整の追加を繰り返してきました。しかし、目的は一貫しています。ひたすら瞼の開きを強化する事です。それが好きなんです。そういうのが似合うキャラクターなんです。今回そのキャラという点での評価を考察します。

今回は切らない眼瞼下垂手術=NILT法=黒目整形を両側に1本加えました。それこそ、黒目の上のやや内側に入れました。

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上記の画像が術前と術直後ですが、差は微々たるものですが、僅かに強化されています。分りにくいでしょうから、近接画像を提示します。

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上が術前の左右眼瞼像

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上が術直後の左右眼瞼像

比べてみれば判りますよね。目の開きはライトのの反射点の違いで判ります。術前は右目の角膜の上に1点だったのが術直後には2点ありますよね。左は数は変わりませんが瞼縁との距離が変わっています。正直言って右と比べて、左は若干の効果不足ではあります。そこで重瞼の幅の違いを見て下さい。今回は重瞼の変更はしていません。瞼縁が挙がれば、上の前葉(皮膚、眼輪筋)はその上にのしかかるので、重瞼の幅が狭くなります。この点では術前と術直後の変化が、両側ともはっきり診られます。開瞼が強化された証拠です。

そこで、眼の開きが強いのがいいか?、二重が広いのがいいかの命題が持ち上がります。市民一般の中には、二重が広い方が眼が大きく見えて綺麗だと思い込んでいる人が多く居ます。でも95%は間違いです。一重まぶたとは瞼縁が隠れている状態ですから、眼が小さいです。その点では二重なら眼が大きいのです。二重瞼とは瞼縁が隠れていない形を言いますが、幅が広くても瞼縁が挙がっていなければ眼は大きく無い訳です。そして二重の幅はアジア人と白人黒人では上限に差があります。眼を閉じたときの線の高さが、白人黒人では最大12㎜あり、アジア人では最大でも7.5㎜で一重瞼ではゼロです。ですから、眼が大きくてパッチリした白人に憧れて、広い二重を綺麗と思うイメージが日本国民に受け継がれているのです。でも、開瞼時の二重幅は他の要素でバリエーションがあります。加齢で前葉が伸展すれば、開瞼時の二重は狭くなります。逆に加齢で挙筋が弱り瞼縁が挙がらなくなれば(後天性眼瞼下垂)相対的に二重が広くなります。でもそれでは目力がなくなるでしょう。美しく無い形態で、機能低下です。

答えは難しいですが、眼の開きが良い方が目力が感じられます。目力とは相対する相手に訴える意志です。二重でなければ瞼縁が隠れるので言語道断ですが、二重であれば適度でいいです。少なくとも、ある程度の年齢までは瞼縁が隠れない程の二重まぶたである方がいいに決まっています。その点で本症例は目力の強さが強調されています。

目の開きは眼瞼挙筋という筋の収縮で上がりますが、随意的な調節は微量で、不随意に調節されています。よくカメラを向けて「レンズを見て下さい。321ハイっ!」とシャッターを押すと、その瞬間は脳から眼瞼挙筋経の信号が亢進し、キッと目を開きます。綺麗に写りたいからです。ファッションモデルさんが、ポーズを取るときも目をキリッと開きます。ブロマイド(古い!)や広告でも、やや上目使いでキリッと目を開いた方が魅力を感じさせます。どれも不随意の行動ですが、これは脳に刷り込まれた行動様式です。

つまり、目を開く=挙筋を収縮するで、挙筋を収縮させるのは動眼神経の信号の強さ=脳からの信号です。そして目をを開く目的は起きて、行動して、闘う(暴力的だけでなく、一般社会での闘争も含めます。)為です。美しく演じるのは、女性にとっての闘争です。だからその際は目力を入れます。男性でも、スポーツの時や大事なプレゼンテーションの時。けんかの啖呵切るときも目力を入れて闘います。つまり闘う時には交感神経が興奮します。交感神経が興奮すると動眼神経への信号が強くなります。こうして、目力が入るのです。

目の開きが強いのは男性では闘争的ですが、女性では目力を売りにしている人も多く、当院の切らない眼瞼下垂手術を受けられる患者さんがひっきりなしです。