2016 . 8 . 5

眼の開きが強いのがお好き?、二重が広いのがお好き?、1週間で見てアレッ?ってなわけで治しました。

最近切開法の掲載症例が頻繁でしたが、今回の症例はこれまでにも切開術の症例提示をさせて頂き、その後微調整を繰り返して来た患者さんです。皆さんにはこんなに頻回に繰り返してもいいのかと、疑問を呈されるかも知れません。問題ありません。

過日他院で埋没法が行われた後に物足りなくて、当院で切開法を敢行しました。開瞼の向上という結果は出ましたが、左右の微妙な開瞼の差と瞼縁のカーブという形態と機能の問題。前頭筋収縮の非対称、影響して重瞼の非対称が無いとは言いません。

その意味で見える問題を、形態と機能の両面からの修正点を患者さんから指摘されては否定はできません。素直に認めて、でもサービスを込めて修正してきました。今回も見える修正点を埋没法で左右1本ずつ、黒目整形を加えてみました。

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上の画像が術前術直後です。両眼共に画像上で開瞼が向上しています。もしかして患者さんが力を入れてくれたのかも知れません。

でもよく見ると右に比して左が弱い?。下の近接像で比較してみましょう。

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上の画像2枚は前回の術前の左右近接像。どちらも開瞼が足りないと訴えられました。じゃあ中央だけでも切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=NILT法をしましょうという事になりました。

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そして術後1週間の近接像。一目見て、右側は中央付近が充分に挙がっていますが、左は足りない。正直に認めます。結果的に形態的には非対称性が生じました。もっとも機能的には向上はしています。でも機能的な差が形態的な差として見えます。

機能的に向上しても形態的に満足がいかない時は、自費で埋没を加えていくしか無いです。もちろんサービスはします。今回は診察室に入ってこられた瞬間に決めました。下に画像を提示します。

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上に今回の術前と術直後

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上に左眼瞼の近接像。術前と術直後です。

形態的に満足を得られたようです。皆さんよく聴いて下さい。このように微調整を繰り返す事は、通常の美容医療行為です。何故なら、切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=NILT法は侵襲が少なく、適切に行えば何も問題が起きないからです。糸が沢山入っても身体に害はありません。

ところで、重瞼と開瞼は反作用であるのが判りましたよね?。本症例では既に重瞼が定着しています。ラインは閉瞼時に7㎜と広く設定しました。ラインの設定法は力を抜いて閉瞼して、緊張を掛けないで瞼縁から計測します。その高さが挙筋腱膜に連動しているのが二重瞼のラインですから。本症例では、その後、開瞼を強化する事を望まれました。開瞼は正面視(第一眼位といいます。)での窓の高さで、力を入れるか入れないかは神経が支配しますが、眉を上げない時が眼瞼挙筋の強さを示します。アジア人では一重まぶたが半数居て、眼瞼挙筋筋力の低下した人も多いですから、両方を改善する必要がある場合があります。本症例では、まず重瞼を作り、その後開瞼を改善してきました。同時に行うのが当院の黒目整形で、切開法でも非切開法でも可能です。重瞼ラインは切開で一度定着させても、開瞼を向上させると、見かけ状の重瞼は狭くなります。上の皮膚等の量は別問題です。

本症例の患者さんには重瞼の見かけ状の幅よりも、目力を求められました。しかし開瞼力は生来でも左右差があるし、強化するにも術直後にはいくつかの要素で完成を見ないため、左右差の修正は難しいのです。本症例の様に、数日の後に重瞼の差が顕著となり、開瞼の差があった事が明らかになる場合も多いのです。こちらとしては、「元々左右差はあるのだからいいじゃないか?」と思っても、それは呑み込んで、「じゃあ治しましょう。」と直ちに、経済的負担も軽減しつつ、手を付けられるのが、またこの切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=NILT法の優れたところです。

もちろん、誰にもこうする事を求められる訳ではありませんが、本症例患者さんの希望は汲めます。私も開瞼が強い方ですし、二重まぶたのラインも7.5㎜と広い方なので理解できます。逆に言うと、このくらいの人は自然に存在するのです。広めの二重で開瞼を強化するシミュレーションするとよく、「もっと自然がいい。」と言う人が居ますが、じゃあ私のまぶたは不自然な存在なのかって怒りたくなります。そこも呑み込んで、「そうじゃなくて、自然か不自然かでなく、どれだけ変わるか?、またはあなたに似合っているか?。そして、正常な形態機能であるかどうかで判断しましょうね!」「私はベテランの美容形成外科ですから、不自然な形態もよく知っています。だから、間違っても不自然な形態にはしません。」「そんじょそこらの金儲け主義のチェーン店系美容整形屋と一緒にしないで下さい。」とまくしたてる事になります。段々エスカレートして来たので、ここで・・。