2017 . 5 . 2

症例患者は大喜び!私も楽しみました!

黒目整形切開法と目頭切開Z法の結果はこんなに素敵です。まずは経過を追って画像を提示します

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上左図が術前、上右図が術直後です。

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上右図が術後1週間の抜糸時、上右は術後3週間。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そしていよいよ術後3か月となりました。

この数か月画像提示を承諾いただいた症例が続いていました。ブログをご覧になった患者さんが多く、実はプライスダウンすると公表したので、このセットでのお勧めをしたところ、予め診療内容をご理解されてから来院される患者さんがほとんどで、こぞって手術を受けられたからです。

結果的にこの数週間は術後3か月での完成を見る、魅せるタイミングの症例が続いています。何度も言いますが、診療に限らず、患者さんとのコミュニケーションが必要です。こうしてブログでこちらが医学的な説明もコミュニケーションのきっかけです。そうして患者さんは来院する際にはある程度の知識を身に着けています。初診時には、ひと目見てから、私がこれまで書いてきた様な内容を一通り説明しますが、患者さんそれぞれでご理解度と希望する内容は様々です。場合によっては書いてありましたよねとも言われます。そして、理学所見の検査になります。医師は医療という行為をする前に医学的に状態を把握しなければなりません。その後社会的状況も加味して治療プランを立てていきます。それではもう一度、初診時の気持ちで症例を提示します。

症例は21歳、女性。先天性一重瞼。アイプチでは挙がらない。かといってPuffy eyeではない。眼裂横径23.5mmと小さく、角膜中心間距離が56mmと眼球は離れていないのに、内眼角間34mmと一重瞼としては正常範囲だが逆に蒙古襞が被さっている数字。蒙古襞は縦に突っ張る所謂吊り目を呈している。眼瞼挙筋筋力;Levator function は14mmと正常範囲で筋原性の先天性眼瞼下垂ではないが皮膚眼瞼下垂に為に上方視は不能。

まず主訴は眼瞼下垂の改善です。他覚的にとして上記の様な理学所見を得ます。Plan は検討後決定します。いつものやつでも微調整は必要で、派手目か地味目か中くらいかをシミュレーションして選択してもらいます。この蒙古襞では一辺4㎜のZ−形成術による目頭切開=蒙古襞の拘縮解除術では、通常の二重瞼幅だと末広型になり、眼瞼下垂はLT法で改善可能。重瞼線は末広型の最高線である6㎜がシミュレーションでは好まれた。切除は最低の2mmが好ましいと伝えました。こうしてPlanが立ちました。

実際のデザインですが、重瞼線を6mmに設定し、皮膚切除幅は2mmとし、蒙古襞の稜線に縦線を置き、一辺4mmの60度のZ−形成を連続させています。

手術は皮膚、眼輪筋を同幅切除します。目頭切開は三角皮弁を剥離しておき、内眼角靭帯;MPT(正しくは内側眼瞼腱)の上下の眼輪筋の拘縮を切離しておきます。眼窩脂肪をよけながら、瞼板上縁の挙筋腱膜を露出させます。その後眼瞼結膜側から結膜粘膜とミューラー筋と腱膜を糸で寄せます。その糸を表に出して重瞼固定を眼輪筋最浅層に掛けます。一度座位で形態と機能を確認した後、皮膚連続縫合します。この縫合法の方が創がきれいです。

術前と術後3か月の近接像を比較します。

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まあ比較するまでもなく、素敵な目元に仕上がりました。MRD;角膜中心ー瞼縁間距離は1.5㎜前後向上して目がパッチリしました。重瞼線は広すぎとも被さりがなく丁度いいです。カーブはあくまでも末広ですが、自然に良く有る二重の形態で、瞼縁の形もアーモンド型に近づいています。

術前の画像では、残念ながらキツい感じ、くらい感じ、寄り目みたいで、目が隠れている典型的な東アジア人の眼瞼です。最近では東アジアでも(韓国はもちろん本邦でも)人間として自然な、二重瞼で蒙古襞が邪魔しない非眼瞼下垂の形態と機能の個体が増えて来ました。

術後の眼瞼画像では、機能的に開瞼が良好です。窓が広がって縦横とも大きくなりました。これが正常な眼瞼です。目の窓を大きく開ける人は、開閉の差が大きい分表情が豊かでコミニュケーションに優位です。つまり社会的機能が向上します。視機能だけでなく、開瞼機能は人間性を広げるのです。

「美容形成外科治療は社会に適応させる内面的な改善も図れるんだ。」と、父が始終強調していました。今回の症例は明らかに形態と機能が変わりました。でもこの結果が正常状態ですから、異常感がありません。そしてその結果は周囲に認められたのでしょう。患者さんは来院するなりニコニコして、「家族にも喜ばれました。」「とっても綺麗だし、視界も拡がって楽です。」機能と形態の両論について感想を述べられました。私もうれしいし、こんなに喜んでもらえ、しかも表情もファッションも別人の様に明るい。美容形成外科医冥利につきるところです。患者さんの社会的適応性の向上を祈ります。

本症例の患者さんは大学生で頭脳労働者の卵です。今後の人生で視機能を便利に使えるでしょう。特にコミニュケーション;communication を使う分野らしいので、形態的にも機能的にも尚更優位に働くでしょう。

3ヶ月診て完成を見ました。