2017 . 10 . 12

美容医療の神髄-歴史秘話第104話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その79”「地方都市22:美容外科医は辛いよ!」

さて、滞納したロイヤリティーを借りて代わりに納めてあげる事になりました。Kn氏としては吸い上げられるのが自分でなくなり楽になる分、経営者づらはできなくなります。でも彼はここで口を合わせてストーリーを進めます。私がKn氏にどこで借りるのか訊くと、「オーナーのKbさんのお兄さんが街金をしていて、助けてくれるそうです。」金を借りるのは助けてもらうのでは無く、Kn氏を私が助けて上げるのにです。それにしても簡単に貸してくれるのは不思議でした。

A美容外科グループの事務所は岡崎にあり、私が大分帰りに名古屋に降りると、Knさんが車で迎えにきていました。四日市までは高速で1時間もかかりません。来訪するとそのスジの事務員が応対します。「今日は社長が外出していて、私が手続きを任せれれております。」慇懃無礼とはこれです。深切に経済的援助をする振りです。しかし、貸し主となるのがKbオーナーの兄だからといってこれだけの額の契約に顔も出さないのは変だ。一瞬逡巡しました。「社長からちゃんとする様に言われています。」との言に沿って、進められました。社長を確かめるのは後日になります。

書類を作製して、捺印して、生命保険のサインもしましたが、額が不明瞭で2億に見えましたが、訊くと「これは念のためで額はこちらで変えられます。」と云われました。「この後私が殺されたら借り主に2億入るんですかね?」と問うと、横からKnさんが「二千万円ごときで人は殺せませんよ!」とささやき、相手に助け船を出します。実はKn氏は何年後に死ぬのです。ちゃんと現金が用意してあって、手続きが終るや否や、Knさんと私は車で名古屋に戻りました。駅前の住友銀行?によるや、突然Knさんは「これ、先ずA美容外科コンサルタントの口座に預かります。」と言って振込ました。つまり、私の名前で借りた現金を又貸しの形でKn氏に貸して、それをオーナーのKb氏に払う形を取りました。この瞬間、総院長としての私が経営責任を取った事にはならないので、逆に楽になりました。ここが落とし穴の二つ目です。あくまでも借り主は私で、公正証書の承諾までしますから。

後に種明かしをしようと思いましたが、もう黙っていられないので次に進みます。先ずはこの借金の貸し主はオーナーのお兄さんではありません。Kbオーナーでした。彼は在日で、Kbは通名です。本名は鄭だかなんだかで、名前もよく読めません。Kb氏の兄との触れ込みの貸し主はKbナんとかですが、名前は違うので兄だと主張していました。でも、通名はいくらでも変えられます。いくつもの名前を持てます。

後日公証人役場から、公正証書を預かる葉書が来ました。それで判りました。貸し主はKbなんとかで(鄭何とか)とあります。つまり、通名は違っても本名は同一でした。アッやっぱり騙されたと感じました。だって貸し主から借りた金は巡り巡って貸し主に戻り利息は私が出す。つまり貸し主は一切懐を費やさないで儲る訳です。しかも、その原資は金素が用意します。Kb氏がロイヤリティーを穫るのは契約だからいいとしても、当時は高かった最高利率(確か29.2%)の利息分は丸儲けな訳です。しかも、ロイヤリティーならこちらは経費に出来ますからKb氏に税が掛かる筈なのに、2400万円+利息分の所得税は私が払うことになるのです。実際は2400万円はKb氏の手許に戻るのでロイヤリティーと同じ筈で私の所得では無い訳です。この点は後年に税務署に説明しても、証拠が無い(何故証拠が無いかは後段で)から認められませんでした。

借金して直ぐのこの時点から、真相が徐々に判明してきました。彼等は準構成員です。フロンティアーとかフロント企業とも呼ばれます。借金取りは暴力的な示威行為を伴いがちですが、個人に無担保(生命保険を掛ける場合もある。)で高額の融資する際には取り立てを厳しくしなければ損をするからです。もちろん返済を終える為には、借り主を活かしておかなければならないので、あくまでも脅かしです。金主と書いてキンスと読みますが、保障会社が元手を出しています。金の流れの上流で、組そのものです。保障会社の住所がそうでした。

要するに組が金を持っていて、それを活かしてフロンティアーに融資させて、法定内ギリギリの利息を稼ぐシノギの際に、暴力的示威行為を絡ませて取りっぱぐれない様にする策を講じることが彼等の協調的な仕事法なのです。この面は更にシナリオに従っていきます。

結局私が借りた額はKnさんに又貸ししたので、返済はKnさんがします。債務者は私のままですから、Knさんが消えたら返済者は私になります。次回そこから。