2017 . 11 . 29

口唇短縮術後の修正術をしました。通常の一回目と経過は変わりません。口角挙上術も施行しました。さすがに二次修正手術では傷跡が長引きました。

口周りの手術が引っ切りなしです。切開手術は形成外科出身の美容外科医で受けるべきです。提唱してきたのが効いているのかも知れません。チェーン店系の非形成外科医の美容整形屋は縫合法を習熟してないので手を出してもらいたくないので良いことです。ところが本症例は前回形成外科診療を齧った医師が手術しましたがご覧のとおり傷跡がまずい。しかも位置が違う。そして効果も足りないと症例患者さんは訴えました。治しましょうということになりました。

症例は39歳、女性。口がもこっとしているので、歯科で矯正治療をして歯を後退させた。その結果歯牙は下がったが上歯槽骨は下がらないので、赤唇部は後ろに下がって白唇部が前突した形態を呈した。約1年前に白唇部切除を前医で受けた。何ミリ切除かは不明だが、効果が見られなかった。気になる赤唇の厚さの不足はヒアルロン酸で補ってみたが、もちろん減量して現在の形状に戻った。そして、術後数週間から傷跡が幅が出てきて、後戻りをしてきた。線の位置が下がったように感じる。縫合糸の跡:Suture  markも見られる。

白唇部=鼻柱基部~Cupid’s bow の底の長さは16mmとまだ長いので切り足したい。線の位置を変えて目立たなくしたい。切開線を鼻翼基部~鼻柱基部~鼻翼基部の鼻孔底前庭部の堤のふもとに変えて、幅を3mm切除可能と考えた。シミュレーションでは、口唇(口輪筋)に力を入れないと閉口しないが、力を入れれば閉じる切除幅とした。外反は適度に加えたいので、皮下脂肪層中間層までの切除が望ましいと考えた。口角は挙上と大きくしたいかは、シミュレーションで挙上は必要と考えた。内眼角間=鼻翼幅=33mmで、口唇幅40mmと小さい。1.5倍の45mmは欲しいので、口角挙上時に頬骨隆起方向つまり約40度の挙上と増大を求めて、5×5mmの三角形の切除をシミュレーションして決定した。よく見ると図の如く、口角の位置に左右差があるため、右6mm:左5mmの切除でデザインした。

美容外科診療では診察の結果としての診断と手術プランが重要です。人の顔はそれぞれ違い、周囲とのバランスも勘案しなければなりません。希望は内面性からも汲み取らなければなりません。それには知識と経験が必要ですし、手術結果に於いては技術と経験が必要です。

画像を並べます。正面像を順に、術前、術直後、術後1週間、2週間、4週間、3か月。

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表情が柔和です。静的形態を見てもあたかも動的な機能的な美しさを魅せているようです。

斜位像と側面像は週を追って並べます。

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術直後は腫脹と麻酔とダメージで口輪筋が働きません。外反の程度も術直後にはオーバーに見えます。でも私は多くの症例を経験してきて、術後経過は理解しています。患者さん側も本ブログの読者なら私の手術の術後経過を知っています。本ブログはその為にも経過を定期的に提示しているのです。皆さんに役立つ事を祈っています。最近来院する患者さんは理解されています。

斜位と側面の画像を見ていくと鼻翼や鼻柱位置が引っ張られていたのがちゃんと戻っています。術前に良く聴かれることですが、画像が証明しまています。

術後に週を追って診ていくと、何もかも改善が診られます。口はちゃんと閉じる様になります。外反度と赤唇の露出度もデザイン通りに予定した形になり、定着します。術後1週間で抜糸したら、メイク(特に口紅)が出来るため、赤唇縁のカーブも演出出来ますし、創跡も隠せます。実は切開手術と言ってもダウンタイムは創的には1週間程度で、マスクで隠せます。口周囲の運動の制限は痛い間だけで通常数日間です。筋のダメージによる運動の低下はご覧の様に日に日に改善して、後遺しません。結果的に口をきゅっと締めると品があり、且つセクシーになります。

下に術後3ヶ月の画像を再掲します。形態的に機能的は完成と言えます。創跡はもっと目立たなくなります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA術前の正面像。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA術後3か月の正面像では微笑みが観られます。

 

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術後3か月でも創跡はまだ赤く見えますが、メイクで隠せます。何か月か後には創跡は白い線になりますから、間違いなく見えなくなります。口角の創跡は既にどこから見ても目立ちません。形態的には可愛いし、機能的には外面的な改良が内面的に影響してる考えられるが如く、表情が綺麗に写っています。

創跡の幅もなく後戻りも生じない自信があります。画像を見ての通りです。ここは縫合法の練度とデザインの適切性に依存します。