2018 . 3 . 1

美容医療の神髄-歴史秘話第107話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その82”「地方都市25:美容外科医は辛いよ!」

前回からは永らく経っていました。このブログシリーズは歴史を書いているのですが、どうもこのところ自分史になり始めました。しかも最近モニター症例が多く、症例供覧の為にブログ記載が手一杯でしたから、歴史編を書く時間がなかったのです。

再開してA美容外科大分院の話しを続けます。 私が院長に就任したのが、平成14年4月。借金の契約をしたのが7月。10月にA美容外科グループのオーナー(要するに金主)であるKb.氏がグループの総帥であるA美容外科コンサルタント会社理事長Kd.氏を退場させました。各院は独立採算になりました。ストーリーは進みます。

その後の各院の診療は従来のまま続けられますが、それまでは医師が行き来していたのに、原則的に各院に常勤となります。美容外科クリニックは医師が居れば診療が出来るのですが、通常の医療と違って不要不急の医療なので、患者さん集めにはノウハウがあります。 先ずは広告宣伝がものを言います。前にも書きましたが、地方都市ではテレビCMが安く打てます。広告代理店も地元の名士ですから使えます。

何とかクリアーしていって診療報酬(売り上げ)は漸減しつつも、波を保ちながら何とかやっていけました。それに無駄遣いする者が居なくなり、さらに独立採算になったので、採算は一時的には良くなりました。 でも右肩上がりでは無くなりました。そして返済がキツい分ロイヤリティーを下げてくれることになったのです。逆になんか引っ掛かったものがありました。しかも年末に向けて税務が重くのしかかりました。そもそも仕方ないので私が現地で税理士を雇うことになるのですが、彼が出来る人なので、これまでのストーリーを解き明かしてくれました。

しかも前回から引き摺っている件ですが、借金の債権者には騙されたのです。通常大きな金銭貸借には公正証書を交わすのですが、数ヶ月後にその知らせが来ました。そこで見ると何と、債権者はKb.氏です?!。彼は在日ですから、通名Kb.を使っていますが、それはいつでもどこでも変えられます。兄の会社と偽って別の通名を名乗っていました。しかし公正証書には本名を記します。そこにある漢字三文字の本名はオーナーと同一人物でした。

つまりこういうことです。私の名義でKb.氏から2400万円借ります。その金は口座から直ちにKd.氏が引き出します。そしてKb.氏に対して滞納していたロイヤリティーを返す名目で振り込みます。2400万円は債権者から債務者に渉って、迂回して債権者に戻りました。要するに私が債務者になっただけです。元利均等で月100万円38回の返済を要します。その上で大分院のロイヤリティーは元来250万円だったのを150万円に減額することになりましたから、合わせると月の額は変わりません。一見して考えると、誰が得をしたのか判らなくなります。そこが落とし穴です。三つあります。税務面と利息の額と返済義務の問題です。