2018 . 6 . 28

丸顔の症例も面長の症例も、口周りの手術の適応症例は、素敵な結果をもたらします。

口周りの手術は白唇部が長い症例が適応になります。鼻柱基部と赤唇縁の中央を測り15㎜以上なら適応としています。そして、あくまでも下顔面の比率が長いかどうかも吟味します。顔面の縦横の比が黄金分割比が理想とされるのに対して、日本人では横長(丸顔または四角または五角形)の人が半数近くいます。その場合でも短いのは中顔面で、比べると下顔面が長い人が多く、この場合は白唇部短縮に口角挙上術の併施または頤短縮術が適応します。対して面長(良くて5:8の黄金分割比)の人は少なからずいて、進化中の日本人では増えて来ました。面長の中でも下顔面が長いか、中顔面が長いかはマチマチですが、総じて白唇は長いのです。また更に、長いだけでなくE-ラインも重視されます。口が出ていると長さだけでなくモッタリ感を呈するし、口を後ろに下げるとしたら歯(歯科矯正)か歯槽(骨切り術)となりますが、その結果前傾の口が垂直化して上口唇の長さが増えて見えることになることが多いのです。

何れにしても口周りの美容に於いてはバランスが大事ですが、第一に白唇部の長さで手術適応が左右されます。その時口角も挙げないと口周りの頬の辺りがもたつきますから、口角挙上術の併施を示唆します。

毎日の様に口周りの手術を施行している私は、毎日素敵な結果を作り出しています。そして何より、個体差に合わせたデザインを細かく検討して最良の形態を作り上げるのですが、手術に及んだら寸分の違いもなく切開し、適切に切除の深さを合わせながら(口輪筋の直上でピッタリ取ることがほとんどです。)、三層縫合を時間を掛けて丁寧に行ないます。

最深部は口輪筋を折り畳み外反(C−カール)を得る調整、次の真皮縫合で隙間なく寄せます。そうしないと術後数週間で創跡の幅が出来てしまいますから、その分後戻りしてしまうのです。私は最低18針の真皮縫合でピッタリ寄せていますから、創跡の幅が出来ることは先ずありません。SNS上での評判はここから得られているのです。最浅層の皮膚縫合はミリ単位以下の段差を合わせます。

こうして、本症例の術直後の画像にある様に、既に創跡は目立たなく出来ます。口周りは腫脹が強いので見た目はすごいのですが、治りも早く、術後1週間の抜糸後には形態が見えて来ます。術後2週間では形態的にも機能的にも見事な結果が見えます。個体差はありますが、術後2〜4週間で表情筋が回復し、動的,Dynamicな形態が整います。創跡は術後3ヶ月で見えなくなってきます。ですから毎回ブログに術後3ヶ月まで追って掲載しています。出来上がりだけでなく、途中経過を知っていた方が手術計画を立て易いでしょう?。この様に皆さんに教えて差し上げたいのです。更に、皆さんがお互いに情報を交わして私の行なった口周りの手術の評判を立てていただいている様です。私もまだまだ頑張らなければなりません。

症例は38歳、女性。本年3月に初診しました。白唇長17mm。顔面縦比は上68㎜:中62㎜:下60㎜とバランスは良いが、足すと面長です。下顔面のうち上口唇24㎜:下口唇39㎜と黄金分割比に近い。ところが上白唇は歯槽骨突、E-ラインは+2mm。結果的に上口唇は白唇から赤唇にかけて内反傾向(要側面画像確認)。当然に外反させたい。上口唇小体は切除してあるが短くならなかった。白唇部を4㎜短縮したい。口角は既に下がっている。顔面部品の横比率は内眼角間32㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅45㎜で黄金比に合わせると口唇幅は56㎜でも可だが、面長なので56mmは不要。口角挙上術はは45度方向に5mm引き上げたい。

3月に再来し相談しました。やはり白唇部短縮は4mmにとどめて外反をしっかりさせたい希望でした。口角は5×7mm45度。白唇はC-カール作る。赤唇薄い。5月にもう一度相談し、白唇部4mm短縮、しっかり外反、人中と弓は強調しないのは変わらないでも。口角は下がっているので6×8mm45度方向に引き上げることとした。画像を見ましょう。

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正面像では口角が下がっている為により長く見えます。上右図は笑ってもらって撮影しました。かろうじて口角が挙がります。これより挙げたいものです。

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上左図の如くデザインしました。術直後の画像は血が滲んでいますが形態は判ります。

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左二葉:右側面と左斜位の術前画像を見ますと、赤唇は突ですが白唇は内反傾向でした。右二葉:術後は腫脹でぶくっとして内反に見えますが、口輪筋を折り畳んでいるから徐々に綺麗に外反して来ます。

今回は術前と術直後の画像を提示しました。術後1週間で抜糸した後から、形態的な評価が出来ます。次回画像を追加していきます。

今回手術後1週間で抜糸しました。その直後の画像です。

IMG_5088抜糸の際に引っ掻いたので創(跡)の線が赤いです。鼻翼は手術直後は胡坐型になりますが、術後1週間で丸く戻り始めました。幅は約半分戻りました。来週には元のサイズに戻るでしょう。でも下に引かれたのが治るのには更に2週間かかりそうです。閉じるのも来週以降です。

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両側面と両斜位の4方向を見ると、形態は良好です。まだ腫脹はピーク時の40%は残存しています。従って外反(C−カール)は診られません。でも手術中に口輪筋を折り畳んだ際にくるっと裏返りましたから、腫れが取れたらくるっとなります。また赤唇はやはり腫れています。術前は下向きだった赤唇を前向きにしました。もっとも赤唇はこれくらいの厚さがあった方が色っぽいかも知れません。斜めから見た口角の挙がりは綺麗です。

そして術後2週間です。メイクをして撮影しました。

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まだこの時点では創跡の谷線が深いので、メイクが詰ってしまいます。メイクすれば赤い線では無いので目立たないので、マスク無しで出歩けます。また口紅を引いていれば、口角の創跡も気になりません。その笑顔の様な口元が色っぽいです。

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4方向ではE-ラインが直線化して、それでいて赤唇の幅が見えて口元に表情が見られます。話し掛けている様で微笑みを湛えている様で素敵な雰囲気です。

本年6月からは術後経過の画像と説明を1シリーズのブログに足して行って更新することにしました。下記の説明を、経過ごとに書き加えても読むのが面倒なだけだからです。

ところで上に術前に診察した鼻の診断を載せ加えます。鼻稜あるが、鼻尖が平坦。鼻翼幅35㎜:鼻尖幅18㎜とやや大きい。鼻翼軟骨は割れてはいない。耳介軟骨2枚移植で尖らせたい。鼻翼は35mmだが、張り出し。孔が丸い。付け根は32mm。下方の張り出しを最大3mm切除可能。鼻の手術を予定するかも知れません。時期は口周りの手術経過次第です。その際には多分顔面全体の画像提示を出来るでしょう。40%オフになります。

今回術後1か月で画像を戴きました。

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当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。局所のブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。