2019 . 1 . 9

瞼頬溝から目尻には若年者でもPRPが最適!。キーワードは眼窩。確かに綺麗!

目の下とか上、鼻の下とか横。口の下等顔面の部位を示す際に部品名を使わずに称する事がありますが、上下左右は際限なく長いのでどこを指しているのか判りません。顔面は解剖学的構造有細分化されていて夫々の部位に名称があります。部位ごとに境界があるのです。

眼窩とは目(眼球)の周りでまぶた(眼瞼)で覆われた部位です。開いている目の下と上ですが、眼窩とは読んで字の如く眼球の入っている窩(くぼみまたは孔)です。窩は骨で包まれた箱ですが、中には眼球の他に血管や神経や筋もある他に、前には軟部組織の蓋(つまり眼瞼)があります。そして上に書いた様に眼窩の前とその周りには境界があります。眼窩前縁の骨の円周から軟部組織のなかを皮膚にに向かって靭帯が立ち上がっているからです。それは眼窩隔膜と眼窩支持靭帯,Orbital retaining ligament です。

ですから、眼窩縁の軟部組織と周囲の軟部組織は弛みや下垂が同様に起きませんし、減量も差が付きます。所謂目の下のクマは、眼窩部の軟部組織が弛んで支持力が減弱して、眼窩脂肪が前に膨らんで来て目袋,Baggy eye になり、眼窩縁の支持靭帯の上に伸し掛かって支持線が凹む溝が出来る事で起きます。瞼頬溝,Palpebrojugal groove と呼びPRPの充填により目袋を隠せます

ところが逆に眼窩脂肪を除去したら、眼窩部の減量だけが生じ、くぼみ目みたいなクマができます。下眼瞼全面がくぼんで瞼頬溝が面になります。本症例はその点でPRPに依る面の作製が求められる難しい症例です。逆に言えば若年者に合併症として生じたこの症例が治せればPRPの有用性は高いということです。

症例は30歳、女性。3年前他院で目袋,Baggy eye に対して下眼窩脂肪除去を受けたら、窪んでしまった。実は顔面の他の部位の治療(口周りに決まっている。)を私が手術して満足頂いている際にこちらも治したくなったのです。

診ると、下眼瞼の内半を主として半円形に陥凹していますよね!。眼窩脂肪除去術は創跡が皮膚側に無く受け易い手術ですが、取り過ぎるとこうなります。仕方ないので涙袋を増強して隠したつもりですが、涙袋は可愛いとしても高さの差異がより目立ちます。

下列の画像を見ると、左が注入前で、下眼瞼に半円形に暗いクマが見えます。陥没している部分は光が当たらないので暗いのです。右の画像が注入直後です。下眼瞼にクマは見られません。

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涙袋は温存しました。

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斜位像でも色の違いは明瞭です。

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側面像では、光が当たらないので、下眼瞼は術前も術直後とも暗いのですが、よく見ると陥没は埋まっています。

この様に瞼頬溝や下眼瞼のクマはPRP注入法が最適です。綺麗に平らになり、自然な形を作り出せます。自然とは自然状態にあり得る形を言いますが、下眼瞼は年齢的に凹んでいるより平らな方が標準的な自然な形です。本症例は眼窩脂肪除去の合併症ですから不自然で、注入により自然な形に戻しました。

ここにはPRP注入が第一選択で、しかもここは一番長持ち=平均2年半持ちます。他の部位に比べてお得で綺麗です。

次回PRP療法について説明します。