2019 . 2 . 23

出た~、また2回目の白唇短縮術

人中短縮術との手術名が横行しています。人中部だけ短縮すると富士山型になります。私は両側鼻翼基部(鼻翼の下)の間を同じ幅で切除するから富士山になりません。そのデザインでは鼻翼の横に皮膚が余るから、これを治すため傷が長くなりますから縫合が下手な医師には好まれません。実際非形成外科医が手術した痕で、形も良くないし、傷痕も幅が出てしまった症例が、引っ切り無しに私を訪れます。そもそも傷跡は長かろうが短かろうが、幅が出来たら見えるのです。逆に言うと幅が拡がらなければ顔面の前に傷跡があるこの手術(他には眉下だけ)でも見えなくなります。

それには真皮縫合の丁寧度と精密度に尽きます。毎日口を酸っぱくしての強調しています。美容外科医のうちチェーン店系の医師共は新人から就職するか他科からの転向者がほとんどです。また美容皮膚科には皮膚科医は居ても形成外科出身の医師は居ません。本邦で形成外科を必要充分期間研鑽してから美容外科診療も並行してきた医師は約100人しか居ません。形成外科・美容外科専門医も約100人だけです。

口周りの手術は顔面の前を切開する数少ない美容外科手術です。だから真皮縫合が出来ない非形成外科医は手を出さなければいいのにぃ~。そちら側の美容屋に受けると間違いなく傷跡が拡がり、その分後戻りします。本症例もです。ああ~また今日も同様の患者さんが来ました。

もう一つ、口周りの解剖と構造は口唇裂の手術を経験した形成外科医の専門分野です。骨切りや顔面骨骨折の手術も役立ちます。これらの手術は顔の形態が見える部位だからです。顔の形態の手術は形成外科が専門です。

症例は20歳女性。人中部白唇長17mm?を他院美容皮膚科で1年前に短縮術。14mmにしたが、現在16mmと後戻りが多かった様子。もう一度4mm切除を希望。人中と弓と結節は明瞭。口角や鼻唇角は検討課題として、上口唇短縮術の2回目を先行することとした。

計測値を手術直前に思い出した。17mmを12mmにしたのに、15mmになった。そもそも美容皮膚科ではどこを計っているか不明ではある。今回4mm切除で外反、C-カールは最低限を希望。

術前の画像をご覧いただけば判ります。

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正面像や近接像で傷跡が看られます。残念ながら照明が上から当たっている為に鼻孔底が良く見えません。Nostril sillは温存されています。Cupid’s bowが急峻になり過ぎです。しかも鼻翼の下が短縮されていません。

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斜位と側面像では外反C-カールが足りません。

IMG_4997デザインは両側鼻翼間を4mm切除。幅のある傷跡も切除出来ます。その代わりに鼻翼の横までの切開が必要です。

下に術直後の画像。

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同じ切除をするなら、両側鼻翼基部の下の白唇を全部短縮して、赤唇を全長に渉って挙げたいと思いませんか?。上図の赤唇の形は綺麗でしょ?。

IMG_5003IMG_5005斜位、側面像では赤唇が両サイドまで挙がっています。また、外反を指せない様に縫合したから、C-カールは軽い。でも短くなったらすっきりします。E-ラインより口周りが前に無いので品もあります。

今回は術後1週間での抜糸直後までの画像を載せます。

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その意味でやはり、前回の手術で白唇を両側鼻翼基部間を同じ幅で切除していなかったのでしょう。今回私が両側鼻翼間を同じ幅で切除したら(デザイン画参照)赤唇の両側は挙がり切っていません。でも富士山型は解消しています。腫脹が軽減したらどう変化していくか楽しみです。

IMG_0020IMG_0023抜糸時に閉口は可能となっていました。鼻の位置は半分程度戻ったがまだ心配だと仰っています。元の位置に戻るのはこれまでの症例を診れば明白です。ただし追加切除ですから日数は掛かるでしょう。

そして術後1か月で画像を戴きました。

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傷跡の幅だけが勝ち負けの点ではありませんが、現時点では、術前(前医)の幅よりは明らかに幅が少ないでしょう。まだ赤みが強いので目だちますが、このままの幅で白くなれば目立たないでしょう?。画像比較して診ましょう。

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上左図は今回の手術のデザイン後で、上の書いたように傷跡の幅を切除するデザインです。切除幅は4mmなので、傷痕の幅は最大3mmあるでしょう。上右図は左図のデザインの上の黒線に赤い傷跡があります。幅は歴然と差があります。

なお富士山型に関しては口角挙上術をした方がよさそうです。ちなみに経過そのものは順調で、口は閉じるし、鼻の位置は戻りつつあります。

次回術後3か月が見ものです。

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術後3ヶ月で画像を頂きましたが、診察をできませんでした。後戻りの量は不明です。さて傷跡はと見ると幅があります。もちろん前回の手術後よりは細いです。さらに赤いために見えます。つまりまだ経過段階なのです。同部位の二次的手術は術後経過が長いのです。

IMG_0079IMG_0078できればもう一度月単位で見ていきたい症例です。

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。局所のブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。