2023 . 3 . 13

口角挙上術単独施行は効果がバッチリ得られます。可愛い女子には第一選択です。

初登場ですが、長年私に罹って来た患者さんです。実は中国出身者で、3年前までは中国に行っては患者さんを見つけて連れてきて、美容治療を受けに来ていたのですが、3年間は不可能でした。

これまで、いくつかの手術もさせてもらいました。その結果には満足され可愛く出来上がっています。写っている鼻尖も可愛いでしょ?。眼瞼も綺麗ですが、個人認識不可なのでトリミングしています。患者さんに紹介する際に、自分が受けた手術なら、魅せて教えられますから、連れてこられた患者さんは、来院時にすでに理解されてます。他にも何回か看た治療法に対しては、予め説明しておいてくれて、患者さんは標準的な経過と結果を知っているので、患者さんも私も安心して受けられます。コーディネーターとカウンセラーも兼ねてくれるありがたい患者さんです。

今回何故口角挙上術だけ受けて、ブログ提示を受けて下さったのかは、コロナ禍でインバウンドがなくなって、お互いに不景気だからでしょう。いつになったら復活するかは不明です。現在は主に日本在住の患者さんを連れて来てくれます。他にも連れて来てくれる紹介業者はいますが、本症例の患者さんが一番理解されていて、徐々に中国人が増えて来たので、本症例の患者さんに感謝しています。今回の口角挙上術はダウンタイムが短くマスクで隠せるので、来日患者さんにも受け易い手術です。

ただし敢えて言えば、中国人はあくまでも日本人と違います。まず人種が違います。遺伝子です。人間,Homo Sapiensは約20年前にアフリカで生じてから約10万年前(諸説あり)に出アフリカ後に全世界に拡散しましたが、集団は定着して、その地で突然変異を繰り返すので、地域ごとに特徴的な遺伝子が蔓延します。日本の遺伝子はほぼ縄文人と弥生人の二元説に基づきます。海を隔てているから遺伝子の交流(交配)が少ないのです。少なくとも白人や黒人が混じったらすぐわかる特徴的な遺伝子です。対して中国は広く、ユーラシア大陸は陸続きですから人の交流も少なからず成されます。同じ東アジア人でも日本の同一性よりはずっと遺伝子は多様です。そもそも漢民族とは政治的な要素で過去の清国はモンゴル系です。モンゴル系の強い遺伝子と、南方系の遺伝子はかなり違う様です。混ざっています。いや毛沢東が混ぜました。

ですから、治療法も多様です。美容医療は個体は生来の形態と機能の不足に応じて、診断の下に治療が求められますが、元の状態により多様なわけです。遺伝子が多様なら形態的にも多様です。また日本人にはない要素を持つものも居ます。有史以来他国との交流するものも多く、遺伝子が混合しています。最近では経済力のある人は外国に在住しますから、文化も交流して、欧米化した中国人も居ます。文化文明は社会性に影響します。社会性は地域性ですから、求める美容的形態も変わります。もう一つ、中国はまだ情報規制が厳しく、美容医療に関する情報も偏ったり間違っていることが多く、私が普遍的な知識を説明しても理解できない人、納得されない人が居ます。その点でも、本症例の患者さんは、あらかじめ説明しておいて下さるので助かります。

症例は41歳女性。何箇所かの手術もさせてもらっていますが、来日患者さんへの紹介も兼ねて、注入療法も繰り返して来ました。ヒアルロン酸やボトックスです。中でも口角を上げるヒアルロン酸は定期的に施行していて、毎回よく挙げてお喜びでした。昨年には糸リフトも施行しましたが、口角まで挙上力は働きません。そこでその際に口角挙上術を希望されました。私「もう手術した方が良いですね?!。」と告げて、「適応です。」となりました。

術前に計測します。内眼角間30㎜(目頭は私が治しています):鼻翼幅32㎜:口唇横径46㎜で、黄金比率で計算すると、口唇横径は51㎜目標です。三角関数で計算して、垂直から30度斜めに5㎜上に口角を設定します。鼻翼下まで上げたい希望を述べられますからデザインを延長します。

画像は各方向を経時的に更新します。

上左図は術前。上右図はデザインは上記の通りで、上口唇は鼻翼基部の下まで切開します。

上左図は術直後です。デザインに於ける三角形の頂点に口角が移動しています。上右図は1週間で抜糸しました。口角の上の点は真皮縫合です。口角の位置ではありませんので誤解なく。この点についても連れて来てくださる患者さんに事前説明出来ますよね。

近接画像でも予定のデザインです。

口角が移動します。赤唇縁の弓型が綺麗になり、白唇全体が短縮して見えます。

4方向で見比べましょう。

側面像で口角が下がっています。

術後は口角が挙がります。血痂(血の塊まり)と腫脹で形態も不明です。

術後1週間で抜糸する頃には腫脹も軽減して赤唇縁の弓型が綺麗です。内出血は軽度

術後18日ですが、他の患者さんを紹介して連れてきながら、来院されました。

口角の上の点は、口角ではありません。真皮縫合が皮下にかかっている部分で3ヶ月で溶ければ消えます。しっかり掛かって吊り上げているから後戻りもごく少々なのです。傷跡はどんどん目立たなくなってきました。

鼻、口元、おとがいの位置関係が整っています。側面像で口角が交連より上です。

下には術後1ヶ月半の画像群。

実際には計算上4㎜挙がっています。これだけで視覚的効果で白唇も短く見えます。肥厚性瘢痕は軽度ですが、口を縦に開く時には自覚的に拘縮感はあります。口角を挙げたのでそういうものです。3ヶ月後に瘢痕が成熟しても症状が残るならステロイドの局所注射で改善します。その前にしたら、傷跡が拡がってしまいます。

可愛いでしょ?。上に書いた様に中国出身です。上白唇短縮術について議論しました。日本では鼻の下が長いのは”スケベエ“で品がないとされますから、白唇短縮術が流行っています。対して、中国では、鼻の下が長いのは長寿の相だそうです。いつも私が書いてきましたが人中部は10年で1㎜は伸びますから、長ければ長いほど長寿だったのは当然です。私一言「逆に年寄りクサいのがいやでアンチエイジングの手術として流行っているんです。」と反論しておきましたが、そういえば中国人で上白唇短縮術の結果は見たことないし、手術希望の患者さんも滅多にいませんですね。

当院では、厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページに加筆を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

費用の提示です。口角挙上術は25万円+税。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。