前回の続きとして、医師、この分野では形成外科の認定医の優位性と、その為の医師としてのあるべき教育研修を、自らの経験から徒然記してみます。
その前に、市民から受ける卒前教育での誤解をちょっと説明しておきます。
医学部卒前教育を受け、医師国家試験に合格すると、何でも知っていて、どんな診療もこなせると思っている市民が、多くいらっしゃいますが、大きな間違いです。診療の行為の手技は、医学部では学びません。学ぶのは、知識だけです。ましてや知識は机上の言や二次元での絵です。実体のある人を学ぶチャンスはほとんどありません。ですから、医師は卒後教育が大事です。一般の会社でも、仕事は就職後に学ぶでしょう。
さて、もう一度私の研修歴を思い返してみると、同期で四人の新人が形成外科に入局しました。北
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カテゴリー別アーカイブ: 美容医療
美容医療の神髄番外編-本邦の医療の経緯Ⅱ⇒形成外科医の卒後教育=認定医とは?。ⅰ
日本形成外科学会が認定する専門医の意義と形成外科医学教育の卒後研修の内容
医療は細分化し、標榜科だけでも今や24科、標榜の認可がまだ無い専門分野も入れれば数限りない科目があり、研究会を主宰しています。現在、厚労省が学会としての外形基準を審査し、医療における各専門分野を、国家レベルで認定し、保証はしませんが、より安全だと公示しています。さて専門医はどういう医師なのでしょう?。
私は、日本形成外科学会認定医です。ですから、形成外科専門医の認定法については知っていますが、他は知りません。私は好奇心があるので、他科の医師とのコミニュケーションで、聴いた事はあります。詳しくは知りませんが、おおむね似たレベルだとの印象ではあります。
私は平成7年に、日本形成外科学会認定医試験を受けまし
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腋臭症(ワキガ)と多汗症(汗の臭い)Ⅱ
腋臭症の治療の説明をする前に、診断について述べておく必要がありましたね。診断が正しくないと、治療はできません。腋臭症体質は遺、伝的にアポクリン汗腺が発達する体質で、皮膚常在細菌が繁殖しやすく、その結果特有の臭いがする。という事を前回説明しました。では、どのような形質が治療対象となるのでしょうか?。多汗症との訴えでしょうか?。腋臭症体質はどうでしょう?。臭いの質はどうでしょう?。というのも腋臭症体質か、そうでない多汗症かで、治療法の選択基準が違うからです。これが診断ということです。具体的な診断基準=手術への適応性について、先ず述べます。
①遺伝、病歴などの問診:腋臭症体質は、遺伝子が決めます。中学のときに習ったアレ、メンデルの遺伝の法則に従っています。腋臭症の遺伝子は優性遺伝です。日本人
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鼻の美くしさⅠ:アップノーズとショートノーズ。部分とバランス。
外鼻は形態だけでなく、量的な差異が美しさに繋がるものです。そして、鼻の中でも上から下まで各部位のバランスと周囲との調和が、顔全体の美しさと大きく関わる部品なのです。
上から眉骨(眼窩骨上内側縁)と眉間の隆起、鼻根(鼻骨上縁)へのYの字の連続性。鼻陵=鼻筋の通ったしかし斜めから見ればカーブを描くライン。鼻尖の上から鼻尖が立ち上がって鼻柱に向かって急激に落ちるカーブ=はっきりした鼻尖。鼻柱はスッと直線的で、鼻唇角ははっきりしている。
こんな美しい鼻の形を持っている人は日本人ではいないかも知れません。日本人をはじめとした、東アジア人つまり非白人の外鼻の特徴として、絶対的に低い。幅がある。さらに周囲の顔面も抑揚のない平板。これが標準的な東アジア人なのです。またぞろ、形態人類学の論議になり
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美容医療の神髄番外編-本邦の戦後の医療の経緯Ⅰ
古来は医療というのは、怪しいもので、神懸かりだったり、気持ちの問題だったり、科学的ではなかったのです。
本来生命や、機能を保全する事は、国家や為政者に取って必要な事です。兵隊を減らさない。労働者に元気に働いてもらう。この為に医療は便利です。その事に気付いた集団のリーダー=王でも、君でも、社長でもありです。)は、医療を利用しようと考えるのは当然です。
文明開化以前にも、日本では江戸時代には、医学を目指した者はいました。町医者と御典医です。経験則から医療をしていました。ちなみに私の四代前は福島で地域医療をしていたそうです。欧米では、ルネッサンス期に、東アジアでは文明の萌芽と共に、日本では明治維新後に近代医学が科学的に発展しました。
日本では、後付けで西洋医学をまねたので、制度が
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