ハム状態とは重瞼線が広く、食い込みが強く、線の下の前葉が余って膨らんでいる状態です。ボンレスハムを糸で縛った様な締め付けが見られるのを称します。もう一つの説としてはハムスターのハム太郎みたいなまぶたに似ているというのもありますが、定かではありません。
もちろん自然状態ではあり得ない形です。約5年前に美容皮膚科で埋没法を受けて、直ぐ外れて切開法を受けたらこうなりました。今だにこの様にしてしまう医者が居るんですねえ。特に最近他科から(皮膚科は専門外)転向した医者がやってしまう事がある様です。
切らない眼瞼下垂手術=黒目整形基本形=NILT法でハム状態を解消したのが約一年前。中期的結果は大変良くてお悦びでした。下左が昨年の術前で下右が術後3ヶ月です。
ところが今回、前回の
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鼻尖の形と位置は中顔面長を変えて魅せます。
症例は37歳、女性。細面(ほそおもて)で結構美人の患者さん。
顔面の縦と横の比は卵型で丁度良い。(画像提示できないのが残念です。)ただし上中下の比率は上顔面(生え際~眉の下)70㎜:中顔面(眉下~鼻下)60㎜:下顔面(鼻下~頤尖)65㎜であり、おでこが広いのは髪で隠せるが、中下のバランスが不満。中が短いのは鼻尖が上方にあるためで、下が長いのは上口唇(白唇部)が長いためです。
計測すると、鼻唇角が(側面で鼻柱と口唇の角度)110度を超えるので鼻尖が上方に向いている。鼻尖が上方で、しかも定規を当てると、鼻陵の延長線よりも低い。鼻柱基部〜Cupid‘s bowは20㎜です。15㎜以下が望ましいし、鼻柱基部が前方にあるために外反が無い。いわゆる鼻の下が長くて、ストンとしているタイプです。
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美容医療の神髄-歴史秘話第98話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その73”「銀座から地方都市へ16:美容形成外科医」
時は、私が医師16年目、平成14年、2002年にA美容外科を開設していた前後の話題でした。A美容外科グループの話題が地方中都市チェーン展開の話題に移りました。三院あるうちの一つ、松本院の話を始めたら信州大学形成外科を訪問した際の話題に移り、眼瞼下垂診療の中心人物である松尾教授との面談について書き始めたら、松尾教授の眼瞼下垂症診療における概念の解説に終始し始めました。それは、私たち形成外科出身の美容外科医にとってはエポックだったからです。今回その4回目の続きから。
とにかく松尾教授の学術的功績は学問ではありますが、実地医療に有用性が高い内容ばかりでした。だから毎年一回日本形成外科学会と年に数回の日本美容外科学会JSAPSに参加する際は、彼らの発表を優先的に見ていきました。彼等とは信州大学
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美容医療の神髄-歴史秘話第97話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その72”「銀座から地方都市へ15:美容形成外科医」
私が医師16年目、時は平成14年、2002年にA美容外科を開設していた前後の事ですが、地方中都市チェーン展開の話題に移りました。三院あるうちの一つ、松本院の話を始めたら信州大学形成外科を訪問した際の話題に移りました。そのうち眼瞼下垂の゛研究者゛である松尾教授との面談について書き始めたら、松尾教授の眼瞼下垂症診療における概念の解説に終始し始めました。それは、私たち形成外科出身の美容外科医にとってはエポックだったからです。今回その3回目の続きから。2002年の話題から入ったのですが、時系列はさっぱり解からなくなっています。悪しからず!
ここからが第二点の重要な知識です。神経機能的解剖の勉強が始まりました。松尾教授はミューラー筋内の筋紡錘からの求心性信号が中枢からばら撒かれて(巧い言葉でしょ
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上口唇短縮術の症例中の最も経過の早い一例
今流行りの上口唇短縮術の画像です。ブログで経過を追って提示しているので、信用が於けるとの事です。今回また、3ヶ月での「完成!」宣言に到りました。
実は最近来院した初診患者さんから、「経過が長い手術ですね。追って行くのが面倒なので、一人ずつ並べてみせて欲しいわ。」と頼まれ、「解りました何例もあるから、並べてみましょう。」と安請け合いしてしまいました。ところが、1年以上前の画像は取り出せなかったのです。仕方なく5例並べました。その前にも3例モニター症例があったので、8例の提示可能症例がありました。流行り出したのは3年前くらいからで、実際には20例近くの症例があります。
印象として本症例は最も経過が早い症例でしょう。こんなに治りが良くて、綺麗で、品が良くて、しかも患者さんもはにかみなが
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