今回の症例は術後1週間での経過画像の提示をします。皆さんに1週間の経過をお伝えしたいのです。内容は手術時のコピペが主になる事をお許しください。
症例は21歳、女性。先天性一重瞼。アイプチでは挙がらない。かといってPuffy eyeではない。眼裂横径23.5mmと小さく、角膜中心間距離が56mmと眼球は離れていないのに、内眼角間34mmと一重瞼としては正常範囲だが逆に蒙古襞が被さっている数字。蒙古襞は縦に突っ張る所謂吊り目を呈している。眼瞼挙筋筋力;Levator function は14mmと正常範囲で筋原性の先天性眼瞼下垂ではないが皮膚眼瞼下垂に為に上方視は不能。
主訴は眼瞼下垂の改善です。他覚所見は診察して、上記の様な理学所見を得ます。患者さんから既往歴や社会歴や家族歴を聴取
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黒目整形は内側が重要です。追加手術を希望されました。修正手術は面白いです。
黒目整形は切開法も非切開法も含みます。どちらも、眼瞼挙筋の強化を目的としますが、挙筋の強化法には二種類あります。先天性眼瞼下垂症に対しては皮膚側から切開して挙筋腱膜の直接の短縮を要します。後天性腱膜性眼瞼下垂症に対しては眼瞼結膜側から結膜とミューラー筋および腱膜を縛る方法で腱膜と瞼板の連続性を再建する方法で可能で、二つの方法を使い分けています。いずれにしても機能的改善を求めるのですが、形態的(美容的)観点が欠けると、なんかきれいでないだけでなく、機能的改善も不充分になります。今回は他院で切開法で眼瞼下垂手術を受けた症例ですが、なんか形態的には不満足で、機能的改善も不充分な症例です。これ以上の改善を図る為には当院の形成外科・美容外科の最高レベルの治療が求められた訳です。
と偉そうに述べて
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美容医療の神髄-歴史秘話第78話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その54”「相模原市から隣の大和市へ編8:美容外科・形成外科学」
私が医師として14〜15年次に出向した大和徳洲会病院形成外科・美容外科部長時代の医療経験談は前回で一度止めました。
ところで、医療制度の根幹を為す研修制度は2004年に施行されますが、準備段階としてこの年に大和徳洲会病院に出向した際に院内臨床研修委員会が発足しました。何故か私が副委員長に任命されました。これまでは、臨床研修は国家的規模の制度が整備されていませんでした。いつものことですが、本邦の政治の官僚的特徴です。厚生省と文部省の縦割り行政も一因でしょう。例えば北里大学病院では研修医として1〜2年次を雇っていましたが、卒後研修はまず各科に所属して、他科へのローテーションはか各科のプログラムに任せていました。私が回ったのは一般外科と整形外科と麻酔科と救急救命科でした。内科系は回っていませ
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可愛い?。綺麗?。知性的?。目の窓は広い方が視界も広い。未来も拡がる。
若年者の黒目整形は楽しいです。結果がきれいですし、可愛さアップだけでなくイメージを汲み取ってのデザイン調整が功を奏するからです。今回知性的でキリッとした雰囲気を作り出せました。
まずは画像をご覧下さい。
症例は22歳、女性。先天性奥二重。3年前他院で埋没法。ソフトC.L.を1年間装用した。埋没したら右の下垂が露見したとのこと。肩凝り、頭痛も生じてきて眼瞼下垂症を疑う。LF14mmと正常範囲だが、MRDは2.5㎜と落ちている。眼裂横径25mm、内眼角間33m、角膜中心間57mm。蒙古襞の被さりは多くないが、拘縮は強く、前回は平行のラインにデザインされているが、埋没では緩んだし、目頭付近の引き込みが消えた。フェニレフリンテストではよく開く。
軽度の後天性腱膜性眼瞼下垂症
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若返り手術の第一段階は黒目整形から。やはり黒目整形は機能的手術です。形態的には皮膚の余剰を除去しないと・・
まずは画像を提示します。
約1か月前に黒目整形から始めた患者さんの第二弾手術を施行しました。黒目整形はその名のとおりに、黒目の露出を増やす手術です。視界が良くなり、眼を開きやすくするという意味で機能的手術です。上の2枚画像はその術前術後ですが、左右の画像は同じ正面視でも眼球の露出サイズに明らかな差が見られます。
しかし、皮膚の余剰は二重を広げて持ち上げただけなので、余分な皮膚が上に行っただけですから、上が膨らんでいます。それにやはり、機能的にも邪魔ですから、眼を開く際に前頭筋が収縮する反射運動はそのまま残りました。この状態に対しては当然、皮膚の余剰を切除するべきでありますが、切除をする部位を2カ所から選べます。眼瞼の二重瞼の線の上で切除する方法は従来のしわたるみ取り手術で
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