2023 . 6 . 3

こめかみリフトで顔の前に張り。重心を挙げましょう。目元もはっきり!

フェイスリフト手術は読んで字の如くなら、顔を挙げる手術ですが、顔を持ち上げても綺麗にならない訳です。頭蓋骨は加齢しても基本的に変わりませんが、それよりひょうっそうの軟部組織は緩み下垂するから加齢顔貌を呈するのであって、ならばどこをどう挙げるかは多岐に亘ります。 まず切開の長さと位置は多様です。切開線は通常挙げたい部位の斜め上、よく患者さんが指で引き上げる真似をしますが、そこです。長さは上はおでこや頭皮内から、こめかみ生え際やこめかみ頭皮内、耳を半周回って、耳の後ろから生え際まで切れます。全部ならフルフェイスリフトですが、8時間以上要しますから当院では不可です。私は上中下に分けてもらいます。 剥離層も多種です。皮下、SMAS (筋層)下、骨膜下までありますが、SMAS下には顔面神経
▼続きを読む
2023 . 6 . 1

前額部リフトは見事な結果でしたから、今度は下顔面も挙げたくなります。Jowlは弛んでいないのですが、挙げます。

今回の手術は最近ではいつものヤツ、広範囲剥離Jowl Liftですが、目的としては特別な効果を求めます。毎回書いてきましたが、Jowlを無くすには広範囲剥離リフトが最適です。下顎縁のカーブが動物の様に垂れて(日本ではブルドッグ状と呼びます)、カーブ(日本では逆卵型を理想とします)を損ねるのを治したいのです。SMAS法では挙がらず持続性が無い。また靭帯法は最高度な技術と手間と時間(最低8時間)を要するから、超高額(最低500万円)です。時間も要するからアスリートに匹敵する体力を要します。その様な訳で、受ける人も限られ、我が国では受け皿としては靭帯法を定番としている医師は、一人しか居ません。彼でも月に二例が限度だそうです。逆に言えばそれだけでも経営出来るほど高額です。 ところが今回はJow
▼続きを読む
2023 . 5 . 31

前額部リフトは目的が多岐に亘り、挙げる層も様々です。眼瞼にも影響を求めたいので、切らない眼瞼下垂手術の併用でさらに効果的です。

フェイスリフトは読んで字の如く、顔を挙げる事ですが、頭蓋骨ごと挙げるわけではありません。顔に限らず体表面は、表面から皮膚、皮下脂肪、筋層、骨格の順に層を追って考えましょう。頭蓋骨は、歯の植わる歯槽骨以外は萎縮しませんし減りませんから、それより外側の層が弛みます。加齢で筋は弛緩して伸びます。弛みます。さらに加齢で外の皮膚も弛緩し伸展します。皮下脂肪層は皮膚の弛緩に伴って伸展し疎になる場合と、たるんだ部位に溜まって凸凹になる場合があります。いずれにしても皮膚皮下脂肪層か筋の弛緩と伸展に対応したら、若さを取り戻せます。 今度は顔面を上中下に分けて考えます。下顔面はJowl を引き上げたいのですが、これまでのブログにある様に耳前後からの切開からの広範囲剥離で効果を得られ、持続性も5年以上10年
▼続きを読む
2023 . 5 . 25

広範囲剥離Jowl Liftは定番化しました。ほとんどが局所麻酔下で行えますが、銀座院なら静脈麻酔下に可能です。

広範囲剥離Jowl Lift手術が流行っています。Jowl とは英語圏の美容外科,Aesthetic Surgery or Cosmetic Surgeryでは、通常使われる一般語です。マリオネットライン,Malionet=口角から斜め下への溝は、外側に垂れ下がってきたJowl が溜まり折れ返るからできる溝です。マリオネットラインの下には口角下制筋から繋がる支持靱帯がありスペースが無いため、下垂してきたJowl fat,脂肪塊がラインの外側に留まるから、膨らんでブルドッグ状顔貌になるのです。 Jowlとは訳すと動物の垂れた顎です。日本ではブルドッグを比喩に使います。顔面を前から見て、理想は逆卵形の輪郭ですが、Jowlに下垂して下顎縁のカーブが波を打ちます。リフト手術で下垂したJowlを
▼続きを読む
2023 . 5 . 25

なんとまたもや下眼瞼にアクアミッド注入されて変形。頑張って除去します。

これは大変に難しい手術なんです。やってみないと結果が見えないからです。アクアミッドは化学的名称をポリアクリルアミドと言います。つまりアクリルの一種です。アクリルウ〜、着るものじゃあるまいし、目の前にある透明の板や箱もそうですが、要するにこれらを重合してゼリー状にした注入物で、吸収されないからと、一時は称揚されて一部で行われました。いまだに使っている悪い奴も居ます。私は忌避しましたが、いわゆる非形成外科医のビジネスに特化した美容整形屋が頻用して、永久だからと広告して高額で注入しました。 非吸収性の注入物は歴史的に多くの問題を発生してきました。生体親和性がないからです。毒性の問題ではありません。体内に入れたからといって、さすがに癌化を惹起したり、内臓機能障害や、神経への毒性はありません。そ
▼続きを読む