2016 . 1 . 15

くぼみ目は、こうして治します。いい感じ!

1週間前に来院され、診察後直ちにご理解を得られたので、当日手術を施行した症例の患者様です。くぼみ目は先ず、第一段階としてこの手術をするべきであるとの、解り易い経過&中期的結果です。画像を見れば一目瞭然ですが、かといって変化が自然的で、壊れていた顔が普通に治ったので、むしろ普通に戻ったのです。 下左図が術前。               下右図が術直後 下左図は術後約30分            下右図は術後1週間です。   優しい患者さんで、実は明るい女性です。まぶたが落ち窪んでいると暗い性格に見えてしまいます。術直後はさすがに開きすぎています。ビックリしているみたいに見えます。30分で後戻りが見られ始めます。1週間ではパッチリ度は解消しまし
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2016 . 1 . 15

美容医療の神髄34-歴史的経緯第34話- ”口頭伝承から、自分史話へ”その11

茅ヶ崎徳洲会総合病院形成外科に一人医長として出向したのは平成5年4月からです。7年目に研修医を卒業して、医長として出向したので、研究日をもらえることになります。 前回述べた通り、大学医局員のデュティは教育と診療と研究ですが、出向者はあくまでも病院に雇われているので診療に邁進することが第一義です。医局に下の学年の医師の派遣の余裕があり、病院が採算面から受け入れられるなら教育も要求されますが、この年はまだ症例が少ないので、一人医長でしたから、教育はオフデュティです。でも通常出向者にも研究日は与えられます。大学医局と出向病院の交渉時に契約しているのです。派遣元の優位性があるためです。ところが別に大学医局から研究(さすがに一般病院では出来ない)に来る様には義務づけられないので、出向者は研究日の
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2016 . 1 . 8

くぼみ目は、こうして治します。お見事!

今回は見ての通り、くぼみ目の修正を切らない眼瞼下垂手術で治す典型的な症例です。 症例:40歳、女性。生来は二重まぶた、今は三重四重でくぼみと区別がつかない。LF,Levator Function:挙筋滑動14mm。前頭筋収縮少々。日内変動あり。早速フェニレフリンテストをするとよく開きます。 見ての通り疲れた目もと、かわいそうな程やつれて見えるまぶたです。数字的に先天性眼瞼下垂ではなく、腱膜性と考えられます。原因は不明で、日内変動から、重症筋無力症を否定しなければなりませんが、自覚的に不便なのでとにかく治しておきましょう。ならば、切らない手術でするべきです。診察上も可能でする価値があります。 術前の画像でも視線の位置で顔貌が変化します。腱膜性眼瞼下垂症によるくぼみ目の
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2016 . 1 . 8

美容医療の神髄33-歴史的経緯第33話- ”口頭伝承から、自分史話へ”その10

しばらく症例提示が続き、また年末年始はお休みしたので、久し振りの歴史秘話?再開です。 チーフレジデントを終えて6年間の研修医生活を卒業し、日本形成外科認定専門医を取得する資格を得て7年目の冬に受験します。研修医とか専修医という下っ端ではなく、大学病院では医療スタッフ、医学部教員として一応助手という教員。医局内では研究員という地位です。まだ、医師としては7年目です。 研修医や専修医(後期研修医)は医療を学びながら、診療をしていくことが仕事です。対して7年目からは診療、教育(対学生と下位医師)、研究の三本立ての仕事となります。 医療スタッフとは、診療時に一人で責任を持つ医師で、場合によっては先輩医に助力をあおぐことも有るとしても、逆にレジデントクラスの医師には指導教育の責任もあ
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2016 . 1 . 6

口周りの手術:口角挙上術と鼻唇角下制術の術後経過と説明。

前回提示した口角挙上術と鼻唇角プロテーシスの組み合わせによる口唇(白唇)短縮術の効果を見ていきましょう。年末年始が多忙だった為に1週間目の経過画像が遅れてしまいました。申し訳ございません。なんだかなあ!電車が遅れたときの言い訳の放送みたいですね、お許しください。                        抜糸直後で血液がちょっと付着しています。 何はともあれ、上の4枚の画像を見比べて下さい。上左が術前、上右が術直前のデザイン後、下左が術直後、下右が術後1週間で抜糸した直後です。 一目見て、感じが作れています。術前は鼻の下(白唇部)が間延びした感じ。術後はしまった感じ。キリッとして綺麗な口元です。鼻の下の目に付くポイントは、鼻唇角と口角にあり!。その意味ではよく判る症例で
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