1年目の医局員としての生活は、まだまだ続きます。
こうして6月からの新人医局員生活も5ヶ月が過ぎる頃には、形成外科路は何かを、知性的ではなく感覚的には判る様になります。何を感じたかといいますと、第一に美しい医療をモットーとする。そして病気や怪我を治す機会ばかりですが、美しい仕上がりを生命、機能と同列に重要視する。そんな感覚が形成外科の姿勢として身に付きつつありました。
ところがこうして12月に入る頃には、4人入った新人医局員が徐々に出向病院に移動して行き、大学病院には私一人となってしまいました。そうなると、丁稚奉公はキツさを増します。朝の採血や注射は病棟40人分を、時には早朝6時前からこなし、回診やカンファレンスでの準備やカルテ運び等の肉体労働もこなします。今でいうブラック雇用み
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日本美容外科学会の第38回総会に参加して。−興味のあったトピックスⅡ−
日本美容外科学会での話題の続きです。私達が力を入れている眼瞼のセッション。2回目は眼瞼下垂手術のお直しの議論です。私共のテーマです。このブログでも、池田先生のブログでも、ホームページでも多くの部分を占めていますよね。
それどころか、私達形成外科出身の美容外科医に取っては、まぶたの治療は得意分野の筈です。その為には現下の医療的水準を保つ為に、学会で勉強し続けていくことが必要です。というか、そうすることがビジネスに染まらない美容形成外科医の、医師としての矜持。チェーン店の美容整形屋とは違う点です。
私は、28年前に医師になってすぐに、日本形成外科学会と日本美容学会に加入しました。私の父は美容整形医として、外人顔を目指して重瞼術を沢山していましたから、私にとっても眼瞼が一番興味がある分
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日本美容外科学会の第38回総会に参加して。−興味のあったトピックスⅠ−
9月22日火曜日と9月23日水曜日は日本美容外科学会の第38回総会が開催されました。ここでの為になった話題をピックップします。と言っても、やっぱり眼瞼ですか?。と辟易されるかもしれません。
他の分野も聴講したかったのですが、学会のプログラムがそうはいかないのです。学会は予めプログラムと抄録が配布されますが、三列の配列で、見たいものが重なるため、偏ってみることになってしまいます。鼻やリフト等は聴講できませんでした。
眼瞼のうち;目頭切開、眼瞼下垂、下眼瞼のシンポジウムをじっくり見ました。そこでまず、ブログを書く前に、もう一度前抄録を読み返してみました。
その前に学会とは何をするところかを説明します。まず学会とは、学術的提示と議論の場所です。ある学術分野の世界的な知識を持った有
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日本美容外科学会が2つあるのは皆さんご存知だと思います。
昨日までの3日間にわたって、2つある日本美容外科学会のうちのJSAPSが開催されていました。所謂形成外科系の美容外科医の学会です。もう一つは非形成外科系の学会JSASです。
私は元来美容整形医(非形成外科医)の子ですが、大学卒業後は形成外科に入局しました。このあたりのいきさつは、ブログの歴史話のテーマで延々書いて来ています。とにかく私は、両方の学会に所属しています。
JSAPSの方が、やはりアカデミックです。学界とは、あくまでも現在の医学水準をコンセンサスとする目的と、世界的な医学的知識を取り入れて新しい診療法を学んでいく場ですから、日々勉強を続けてこないと理解出来ません。少なくとも、毎年の学会と年4回の学術集会に出席していないと遅れてしまいます。
二点気になることがありま
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子供っぽい目元を大人っぽい眼に。黒目整形=眼瞼下垂手術埋没法と、目頭切開Z-形成術法=蒙古襞の拘縮解除術:4週間でキレイ。
今回の症例は、解り易い題名の割になかなか結果が見えない症例です。
上左図から時計回りに、術前、術直後、術後2週間、術後4週間です。
術前と術後の変化は明瞭です。題名にありますが、目が離れている(球が離れているだけでなく、窓が離れている。)のは、蒙古襞が残存しているからです。一重まぶたのため、眼瞼下垂症状を呈している(開眼時に前頭筋が収縮し、眉毛が挙がっている)から、眠そうな顔つき。
以上の術前の状態を手術で改善したら、形態的に良くなるだけでなく、目の窓が大きくなれば、視界が広がり、機能的改善が得られる筈なのは、私達にとっては分かり切ったことです。
手術は、切開法による眼瞼挙筋前転術と二重瞼形成による皮膚性眼瞼下垂の改良術。蒙古襞による内眼角拘縮の解除=切除を伴
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