やっと、美容医療の分野となりました。医療分野でLASERは有用性が高いのは前回までに説明したとおり、光を人為的にコントロールすることで、光エネルギーを熱エネルギーに変える際に、使い易さを備えられる用意なったからです。
もう一度その特徴を説明すると、1:小さな範囲に高いエネルギーを集中できる。2:直進性が高いので照準が外れない。3:色特有に効かせられるので、身体の各組織別に効かせられる。
この結果、様々な種類の医療用LASERが開発されたのですが、内臓や体内の手術では、そこに到達するまでの技術が必要ですし、ターゲットだけを焼くのには、技術がいるので、専門的な各分野での有用性は限られているようです。美容医療では、皮膚表面や皮下組織に対して何らかの熱作用を加えることが求められるからです
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電磁波って何?!. LASER:レーザーは光です。光は電磁波です。Ⅱ
LASERとは、何気なく大文字で表現している様に、略語です。
Light Amplication by Stimulated Emission of Radiationの頭文字です。
日本語に訳すと放射線(電磁波)の刺激=誘導=励起と放出による光の増幅と訳せます。文献によって文言にはいくつかありますが、なんだか意味が見えない日本語ですよね。
所詮光の一種なのですが、人工的に光エネルギーを操作して作り出した、特徴のある光なのではあります。
その特性は主に三つあります。1、ごく短い時間にエネルギーを集中出来る。2、大きなエネルギーを同一方向に向けられる。3、単一波長(つまり色)で発射できる。
これでも意味が解らないでしょう。その意味を説明します。1、光エネルギーを
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最近のお約束のテーマ:ワールドカップと国家Ⅰ
日本時間の今朝ワールドカップが始まりました。テレビでも、インターネットでも、新聞も話題の中心になるでしょう。サッカー一色ですね。それだけ期待があるのは確かですが、特に日本は今残念な国なので、ここで国家主義的高揚を見せ、国民の気持ちを興隆させようとの策に利用されることと思います。もっと言えば、目をそらさせている間に、やりたいことをやってしまおうとの、政治的流れの一つも感じます。
個人的に、先日家族とテレビを見ながら、男子に何気なく聞いてみました。「戦争に行ける国になるけど、お前たちは行く気がある?」と、20歳になる次男が、「行きたくないな!」と断言。私の奥さんの父親は元自衛隊員なのですが、我が子の母親も「この子達は行かせたくないわね。」と言いました。周りの人たちも「それは嫌だ。」との声が
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黒目整形は、重瞼術と挙筋腱膜修復術と目頭拘縮解除術の組み合わせが必要なケースがあります。
今回、切開法の眼瞼症手術と目頭切開を併施した2症例の中期的経過写真が出揃ったので画像提示しつつ、この手術について論じてみたいと思います。
症例1:実は肥満者で、まぶたにも脂肪が多い生来の一重瞼。眼裂縦径が6.5㎜。挙筋滑動距離は12㎜と正常範囲です。眼裂横径が24㎜、内眼角間距離が39㎜。蒙古襞の拘縮が強く、まるで水かきの様な突っ張りを呈しています。ご覧いただける様に鼻根部が低い鞍鼻でもあります。術前の画像から提示します。眉の位置にも注目を。
上記の数字から、先天性の皮膚性眼瞼下垂症(=一重まぶた)と、正常範囲で(標準偏差SD1以内)はありますが、眼裂狭小状態です。鞍鼻はそれに伴う変異です。
切開法で効果を定着させたいとの希望があり、根本的には眼裂狭小状態を治さない
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粉瘤=類表皮嚢腫=アテローム=epidermal cystの経過
もう1年以上前になりますかね。池田先生の顔(左こめかみ)にできた粉瘤を私が手術しました。これは丁度いいということで、手術前後や手術中の写真を撮影し(動画も)、ブログ等に例示したところ、患者さんが大変判りやすく、参考にしていただけた様でして、粉瘤の診察の患者さんがいまだに殺到しています。
何しろ当院の顔である、池田先生が患者さんに見せているので、患者さんの安心感につながることになっていると思います。傷跡なんて今では見えないに等しいですし、私達は形成外科専門医だから、顔面の解剖を熟知しているので、安全に手術を受けられることを証明したようなものです。
それはそれで、いいのですが、今度は私が、背中に粉瘤です!。
症例:54歳、男性。氏名:森川一彦、職業:美容形成外科医。
主訴
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