このたび、最大限協力いただける症例に巡り合うことができました。46歳、女性です。
但し、ご覧いただけますように開瞼は正常範囲内です。眼裂縦径は8mm、MRDは2mm以下。挙筋筋力(挙筋滑動距離)は計測していませんが、上方視からすると12mm以上の正常値と考えられます。よーく見ると、眉の下に白い線が見えますよね。数年前に眉下切開による皮膚切除を受けられているのですが、その後の経過中で皮膚の弛緩が再発したため、これを治したいとのご希望でした。
今回、フェニレフリンテストの有用性を、画像的にお示しすることも適いました。フェニレフリンテストとはこれまでにも御説明しましたが、点眼だけで、一時的にミューラー筋を強化することが出来、腱膜性眼瞼下垂の症例では、正常な開瞼になるので、眼瞼下
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美容医療の神髄Ⅹ-歴史的経緯第10話- ”口頭伝承話”その10
昭和53年に美容外科が標榜されてから、チェーン店方式や、フランチャイズ方式が産み出されました。前回はグダグタと正論を振るってばかりで進みませんでした。
実は、チェーン店系の美容整形ビジネスの者共に対する、中傷になるのではないかとの声が聞こえてきました。私は実名は出していませんし、私や、父が面と向かって交わしたやり取りを記憶している範囲で記載したまでです。ご存じのように、私と亡き父はJSAPSとJSASの両方の日本美容外科学会に属していたものですから、数多くの美容外科医と意見交換してきたからです。但し、記憶違いで間違っていたら御免なさいですが、勝手に相手が誤解して誹謗と取るなら、それは相手がそう言ったからからですよね。
話は戻って、チェーン店とフランチャイズの相違は、ご存知の通りで
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美容医療の真髄Ⅶ 非眼瞼下垂構造だと、やはり若々しい。術後1週間
1週間前に提示した症例の患者さんが再診されました。切らない眼瞼下垂手術前と術後1週間を比較してください。
どうです。若々しく明るい目元を作り上げることができましたでしょう。
前回術中の経過をお示ししましたね。もう一度簡単に説明します。
上左図は、向かって右=左側瞼だけの手術後:前回ご説明致しました様に、片側だけ治すと、反対側が”サボって”術前よりも下がるのです。医学的にはHerring現象といいます。上中図は、向かって左=右側瞼を手術した直後:四白眼オーバーになっている原因は前回ごちゃごちゃ説明しました。(言い訳と取られるかもしれませんが・・。)「これじゃあ帰れないよ。街歩けないよ。」ですね。上右図は約30分後です。:原因の一つで
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美容医療の真髄Ⅵ 非眼瞼下垂構造だと、やはり若々しい。
そうこうしているうちに、切らない眼瞼下垂手術の症例提示をする機会が訪れました。これまでの3回分も合わせて考慮して頂くと解りやすいと思います。
久々に切らない眼瞼下垂手術=NILT法を提示する機会ができました。実は、モニター症例は、術後経過を定期的に撮影をさせて頂く約束なのですが、切らない手術では、消毒も抜糸も要らないし、腫脹等のダウンタイムも短い為、通常は再診する必要が低いため、モニター症例になってわざわざ撮影に来院して頂くのが申しわけない訳で、モニター症例をあまりおすすめしないのです。でも今回は有り難く引き受けて頂けました。術前に症状がはっきり見え、診断の下に結果が明確に推測でき、患者さんに喜びを与えられると予想されるから。さにあらず、読者の皆さんにもこの手術の適応を理解して頂け、こ
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美容医療の’真髄Ⅴ 非眼瞼下垂構造だと、やはり美しい。テレビで滝クリ見ていて感じました。そこで切らない眼瞼下垂術を行った症例も提示できます。
白人黒人と、アジア人の間には大きな違いがあります。東アジア人には一重瞼が存在します。それ以外には存在しません。これは遺伝子異常だからです。
白人とアジア人のハーフだと、遺伝の法則で確率的に、白人的な眼瞼かアジア人的な眼瞼かが生じます。もちろん見た通り滝クリは二重まぶたで典型的なでアジア人ではないのですが、白人の典型的なまぶたではないと見えます。もっと彫りがあるのが、白人ですよね。
しかし、大事な事は機能です。良く開くまぶた、これは典型的な一重瞼のアジア人にはない特徴です。何故かをもう一度説明しましょう。今から20万年前にアフリカで生じた現人類は、それまでの霊長類(哺乳類の大多数も含む。)と同じく、二重まぶたでした。長い旅路を経て、(ヒマラヤを越えなければならない。)東アジアには5
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