2014 . 2 . 14

美しい女(ヒト)の楽しみ-ミニリフトから-

私が10年以上治療させてもらってきた患者さんですが、このたび上口唇短縮術とミニリフトを施行しました。 ところで、口唇とは赤い唇だけでなく、医学的には鼻の下の皮膚も口唇とです。赤い唇を赤唇、肌色の唇を白唇と言い分けます。ですから、上口唇短縮術はどこかを切除縫合することになります。昔20年ほど前までは、父は赤唇縁とその上の皮膚を切除する手術をしていました。私が引き継いだ患者さんのうち何人かも受けています。口紅をしていればよく判らないのですが、よく見ると赤唇縁の微妙なカーブが消失しているため何か不自然です。 そこで、最近学会でも報告されているのですが、鼻翼基部から鼻柱基部の外鼻孔底の堤状の高まりの下に傷を持って来れば、折れかえり線なので傷跡が見えにくくなると考えられ、そこで切除するよう
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2014 . 2 . 12

美しい女(ヒト)の楽しみ

いよいよ、私が長年携わってきた症例写真の御紹介をいたします。 14年前の写真が見つかったそうで、送っていただけました。 昔の写真なので、画質が高くないので、トリミングはできません。患者さんも言うのですが、メイクが派手で雰囲気がよく解りません。 さらに、昔の写真と現在のセピアカラーの写真を比較します。 ところで、12月26日に鼻下短縮手術をしました。症例提示(展示と言える程の濃厚な内容。)をさせて頂く機会を得ました。今回特別に、アドバイザリースタッフとしてお願いして、症例写真の選定と経過説明と、所見について聴取させて頂き、ブログの記載時に協力いただく事になりました。願ってもない事です。 上記の2枚の写真の間に、どのような、治療をしてきたのでしょうか?。一つずつ解き
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2014 . 2 . 7

美容医療は文化文明の利器。ならば、その指標は?。

今回美容医療のゴールである、可愛い、綺麗、美しい、格好いい等の目標を説明しましょう。これは文化人類学の話しですかね。 この話になるとまず書きたくなるのが、性別=ジェンダーと進化=知性、理性Vs.原始的野生 の2軸による分類です。縦軸と横軸で象限を作ります。 人間的進化=知性理性、理知的 A     ↑    B 男性的←-----→女性的 C     ↓               D 野性、野蛮性=動物的、原始的 この様な表を作ってみて論じます。これは亡き父、森川昭彦が銀座美容外科に説明用に掲げていた表でした。よく「原始と貧困と野蛮は美容の敵だよ。」とか、吠えていました。 しかしやはり、文明文化の利器である美容医療を患者さんと考える。医療者間で論じる際に
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2014 . 1 . 31

美容医療は文明か?、文化か?。さらに話を進めて、健康と美容。

生きる為の文明と何の為に生きるかの文化とを対比すると、自ずから生物として生きる為の健康と、人間の生きる為の真善美の概念を論じなければならないと思います。それは、時代がどう捉えるかも云え、極論すれば正義の戦闘と堕落した平和の対比にも繋がる事です。70年前を歴史知識として思い出しつつ、考え直してみましょう。 なんて思い上がった論議をするかと、顰蹙を買いそうですが、美容整形から美容外科、形成外科を包括した美容医療の歴史に於いては、戦後レジームが大きな貢献、流れを作ったのを、もう一度反芻したいのです。だって、今の美容医療だって、戦後レジームの中で出来上がったのですよ。美容医療を間違った方向に導かない、また昔日の様に否定、非難しない時代を作り上げてきた筈なのに、もう一度やり直しみたいな情勢が残念
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2014 . 1 . 30

美容医療は文化か?、文明か?。世界的情勢

なんかまた、振りかぶって書き始めましたが、本日のニュースに触発されてしまったのです。とは言っても別に、世界の美容医療の番組を見た訳ではありません。現今の国際情勢に於ける、美容医療に対する態度が様々である事を、感じていたので、述べてみようと思っただけです。 美容医療の分野、日本では美容外科と形成外科があり、その理由は歴史のブログで触れました。実は日本だけの様です。漢字使用国でも、中国では成形外科が、韓国でも整形外科が美容医療を、担っています。逆に欧米では、Plastic Surgeryは形成外科を意味し、Aesthetic Sugeryは美容外科を意味します。米国ではPlasic and reconstrucive surgery形成再建外科とか、Aesthetic Plastic su
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