2016 . 1 . 8

くぼみ目は、こうして治します。お見事!

今回は見ての通り、くぼみ目の修正を切らない眼瞼下垂手術で治す典型的な症例です。 症例:40歳、女性。生来は二重まぶた、今は三重四重でくぼみと区別がつかない。LF,Levator Function:挙筋滑動14mm。前頭筋収縮少々。日内変動あり。早速フェニレフリンテストをするとよく開きます。 見ての通り疲れた目もと、かわいそうな程やつれて見えるまぶたです。数字的に先天性眼瞼下垂ではなく、腱膜性と考えられます。原因は不明で、日内変動から、重症筋無力症を否定しなければなりませんが、自覚的に不便なのでとにかく治しておきましょう。ならば、切らない手術でするべきです。診察上も可能でする価値があります。 術前の画像でも視線の位置で顔貌が変化します。腱膜性眼瞼下垂症によるくぼみ目の
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2016 . 1 . 8

美容医療の神髄33-歴史的経緯第33話- ”口頭伝承から、自分史話へ”その10

しばらく症例提示が続き、また年末年始はお休みしたので、久し振りの歴史秘話?再開です。 チーフレジデントを終えて6年間の研修医生活を卒業し、日本形成外科認定専門医を取得する資格を得て7年目の冬に受験します。研修医とか専修医という下っ端ではなく、大学病院では医療スタッフ、医学部教員として一応助手という教員。医局内では研究員という地位です。まだ、医師としては7年目です。 研修医や専修医(後期研修医)は医療を学びながら、診療をしていくことが仕事です。対して7年目からは診療、教育(対学生と下位医師)、研究の三本立ての仕事となります。 医療スタッフとは、診療時に一人で責任を持つ医師で、場合によっては先輩医に助力をあおぐことも有るとしても、逆にレジデントクラスの医師には指導教育の責任もあ
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2016 . 1 . 6

口周りの手術:口角挙上術と鼻唇角下制術の術後経過と説明。

前回提示した口角挙上術と鼻唇角プロテーシスの組み合わせによる口唇(白唇)短縮術の効果を見ていきましょう。年末年始が多忙だった為に1週間目の経過画像が遅れてしまいました。申し訳ございません。なんだかなあ!電車が遅れたときの言い訳の放送みたいですね、お許しください。                        抜糸直後で血液がちょっと付着しています。 何はともあれ、上の4枚の画像を見比べて下さい。上左が術前、上右が術直前のデザイン後、下左が術直後、下右が術後1週間で抜糸した直後です。 一目見て、感じが作れています。術前は鼻の下(白唇部)が間延びした感じ。術後はしまった感じ。キリッとして綺麗な口元です。鼻の下の目に付くポイントは、鼻唇角と口角にあり!。その意味ではよく判る症例で
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2016 . 1 . 6

片側の黒目整形で合わせたい。経過を追いましょうⅦ→完成としました。

本症例は初回手術から何回かの修正をしてきました。 上の画像は、左が11月初めの術前で右が先週の3回目の術前です。 こんなに良くなっています。ただし、左のラインのカーブを修正したくなりました。 そこで内側の埋没糸を外して、1㎜下げて付け替えました。上の画像で左が直後、右が現在です。これで完成だ!。とは、ぬか喜び?。確かにカーブが弧でない?。中央は挙筋縫縮を足したから重権が狭くなったので、重瞼術埋没法を足したから強いのですが、しかも内側を下ろしたので三角気味の重瞼線になっているとの訴えあり。でもよく見れば右も内側は低い。それに合わせたのですよ。では外は?。確かに右に比べ左が低いかも?。 という訳で、左外を僅かに挙げるsimulation:シミュレーションし
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2015 . 12 . 25

ほくろ=母斑を取るのでも、形成外科・美容外科の技術は特殊です。真皮縫合と皮弁形成術Ⅲ:経過を見れば納得!

4ヶ月前に大きなほくろを切除し、皮弁形成術で再建した患者さんが終了診察に来院してもらえましたので、提示します。 上左図の如く、長径12㎜で口の横なので、縫縮すると変形を来す可能性がるため、広報の余裕がある部位からの皮弁形成術で被覆し、変形を回避しました。上右図がデザインです。 上左図が1週間後の抜糸時です。一部抜糸時に出血しています。上右図がその1週間後です。まだ糸の跡が見られます。画像では解りませんが、縫合創跡は硬く触れます。真皮縫合の影響です。 今回4ヶ月で写真を撮らせて頂きました。 ご覧の通り、縫合創跡は赤く見えます。聴くと「時によります。」と優しく患者さんは言ってくださいました。私も合わせて「日によるでしょう。時にもよるのでしょう。血行の影響で
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