2013 . 12 . 12

鼻の美くしさⅡ:アップノーズとショートノーズ。部分とバランス。

前回の鼻の美しさⅠのプレゼンで、美容外科的に具体的にいくつかの留意すべき点と改善法を羅列してみました。a,幅の短縮が求められる場合鼻翼縮小術 b,鼻尖の位置を下げたい場合鼻尖下制術とか延長術と呼ばれる手術 c,鼻骨部が幅広い場合鼻骨々切り術 d,鉤鼻にはヒアルロン酸注入やシリコンプロテーシスで安全に改善できる e,正しい意味でのアップノーズを作成するヒアルロン酸でのシミュレーション f,彫りを作るヒアルロン酸注入での隆鼻術 g,鼻尖から鼻柱、鼻唇角をヒアルロン酸で鼻尖と同時に形成していく。またはここだけのプロテーシス h,鼻尖を綺麗に作る為の耳介軟骨の3段重ねで”Diamond型”の移植。忘れていましたが、鼻孔縁の下制術というのもあり、適応症例はありますが、リスクがあるのであまり選択されませ
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2013 . 12 . 12

まぶたの機能と美容医療 発展編Ⅰー重瞼術は必要。埋没法がいい?、切開法がいい?。どっちも可愛い!ⅱ

このまぶたのシリーズで2例は切開法、1例は埋没法の症例提示をいたしました。どれもが、眼頭切開を併施しています。たまたま、必要とするケースだったのですが、実は眼瞼下垂を伴う一重瞼の症例では、目頭切開を必要とする率が高いからでもあります。フィギュア―スケーターが典型ですよね。視野狭いでしょうね。もっとも、彼女は上を見る競技ではないので、影響はないのでしょう。 切開法と埋没法の選択は難しく、重瞼術はするべきだとしても、メリットとデメリットのバランスから、選択に困る事が多いのです。何度も言いますが、重瞼術は受けるべきですが、どの方法を選ぶかです。 重瞼術等を受けたくないなんて言う日本人は、低機能を甘受しているという意味で、美しくない日本人を認めている事になります。 とにかく、前回の
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2013 . 12 . 8

美容医療の神髄番外編-本邦の医療の経緯Ⅱ⇒形成外科医の卒後教育=認定医とは?。ⅱ

前回の続きとして、医師、この分野では形成外科の認定医の優位性と、その為の医師としてのあるべき教育研修を、自らの経験から徒然記してみます。 その前に、市民から受ける卒前教育での誤解をちょっと説明しておきます。 医学部卒前教育を受け、医師国家試験に合格すると、何でも知っていて、どんな診療もこなせると思っている市民が、多くいらっしゃいますが、大きな間違いです。診療の行為の手技は、医学部では学びません。学ぶのは、知識だけです。ましてや知識は机上の言や二次元での絵です。実体のある人を学ぶチャンスはほとんどありません。ですから、医師は卒後教育が大事です。一般の会社でも、仕事は就職後に学ぶでしょう。 さて、もう一度私の研修歴を思い返してみると、同期で四人の新人が形成外科に入局しました。北
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2013 . 12 . 8

美容医療の神髄番外編-本邦の医療の経緯Ⅱ⇒形成外科医の卒後教育=認定医とは?。ⅰ

日本形成外科学会が認定する専門医の意義と形成外科医学教育の卒後研修の内容 医療は細分化し、標榜科だけでも今や24科、標榜の認可がまだ無い専門分野も入れれば数限りない科目があり、研究会を主宰しています。現在、厚労省が学会としての外形基準を審査し、医療における各専門分野を、国家レベルで認定し、保証はしませんが、より安全だと公示しています。さて専門医はどういう医師なのでしょう?。 私は、日本形成外科学会認定医です。ですから、形成外科専門医の認定法については知っていますが、他は知りません。私は好奇心があるので、他科の医師とのコミニュケーションで、聴いた事はあります。詳しくは知りませんが、おおむね似たレベルだとの印象ではあります。 私は平成7年に、日本形成外科学会認定医試験を受けまし
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2013 . 12 . 6

腋臭症(ワキガ)と多汗症(汗の臭い)Ⅲ

今回は長くなったので、二回に分けました。 やっと手術法の説明となりました。多く分けて四法あります。でも私は脇臭症の診断の下には、剪除法しかしません。一応術式を説明します。 ①切除法:20年前までは行われていました。皮膚ごと切除するものですが、酷い跡、多くは運動制限を伴います。もちろん取る範囲を小さくすれば、脇臭症は治りもしません。今はこの手術をする医者はいないでしょう。 ②超音波法、吸引法:小さな穴から吸引管を入れ削り取る、さらに超音波で砕いてから吸い出す方法。頑張ってまんべんなく取ろうとするのですが、何ぶん見ないで取るので、残る。部屋を掃除するのに、一カ所に突っ立ってする様なものです。特に穴から遠いところはまばらになります。また超音波を長く当てると、やけど状態になり皮膚が
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