昭和40年ころまでは、美容整形の医師は、見よう見まねでまたは、創意工夫して診療していました。今だに市民間にも、医療者にも残っている感覚として、美容医療は福祉目的でないため、医業に過ぎず、そのため同業者にまたは、その斯界の他者にノウハウを明かさないという面があります。通常医療従事者は、保険診療とは国民の衛生、福祉を目的とします。したがって学会等で医療者同士や市民に啓蒙、教育することも業務です。しかし、美容医療は医療でありながら、啓蒙活動に不熱心であったのです。つまり、医学的見地のない医業として行っていた訳ですが、次第にそれではいけないという風潮が芽生えてきました。
昭和31年に東大で形成外科診療班が発足し、警察病院へシフトし、他大学でも徐々に形成外科が行われるようになります。既に欧米では
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美容医療の神髄―美容医療の基本=形態つまり美容は機能を反映するⅡ&症例教示
美容医療は、形態の改善を図る事を目的としています。そこで、もう一度考え直しましょう。形態は、機能に反映すると考えられます。人は、より良好な機能を持って社会を営む事を求められていると感じます。誰が求めているか?。医療は、国家社会が繁栄するためにあるといえ、医療者は国民の身体能力=機能を増進保持するために存在すると考られます。つまり、人を助けることになっていると思います。
機能とは何か?。例えば、眼がよく開くかどうかは機能的な問題です。鼻が高い方がいいのは、鼻腔の体積が呼吸気の温度を馴化させる為の、機能なんです。人は手や道具で食すので、口は出ていないでいいし、頤(顎先)を道具とする為に、口が出ていない方が、機能的なのです。鰓は(人間にはえらは無いのですが、下顎は胎児のときには、鰓です。)食
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美容医療の神髄―美容医療の基本=形態つまり美容は身体機能を反映するⅠ
美容医療は、形態の改善を図る事を目的としています。現在正常か、異常か?。原因があるのか否か?。目標は理想か標準か?。どうあれ、我々医療者と、患者が想う現在より良好な形態を見出し、その形態を作り出そうとするのです。もちろんゴールは,医療者と患者の合意とするべきです。
ところで立ち戻り考えてみると、作り出そうとするのは医療者の傲慢ではないかとも考えられますよね?。そう言う意見があっても反駁できないかと思われるでしょう?。そうですか?。(急に上から目線!でヤバい!)その答えは、「医療は神の領域だと考えられるからです。」あくまでも私は大多数の日本人の同じく無宗教者ですが、多くの日本人がそうな様に、神という概念は心に持っています。神は人を創造した。自然も生物も無生物もみな、神の意思のもとに存在し
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美容医療の神髄―「器用なんですね!」って、美容医療の基本というか..。
美容形成外科医の私は、患者さんによく言われます「先生器用だから上手なのですよね!。」私はそれに対していつも言います「違います。外科医の能力は,第一にてっぺん=頭、知識と経験が結果を作ります。そして、所見を基に、患者さんとコミュニケーションをはかる、つまり口と耳も道具です。第二に頭の前=視機能です。個々の身体は解剖学的知識に裏付けられた典型的な形態に限らず、変異、変形、疾病が有る。だから医療が必要なのです。手術をしていく際に目で見て把握していき、それに応じて対処していき、形態をどのように治すが外科医の能力です。第三に手です。手は脳が動かすのですが、神経、筋、知覚は手に有ります。これらは必ず加齢と共に衰えますが、培ってきた頭の能力があればレベルは保てます。つまり器用な行為は頭、目、手の連携で成り
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美容医療の神髄本編―美容医療の基本―その5 美容外科診療には形成外科診療の経験が必要なのは説明しました。でも逆に美容外科特有のセンスは?
昨日も今日も他院での不足(不良とは言わないでおきます。)結果の患者さんが来院されます。
本来なら、初療医に診てもらうべきであるという建前はありますが、そこで、まず前医を知ることが必要だと思い尋ねると、「忘れた。」とか、「言わなければならないのですか?。」とかいう人がいて、困ってしまします。病歴は診断に繋がり、治療の方針(こちらが請け負うかも含めて)を左右する重要な所見です。何も情報がなく、ましてや、治療歴があるのに隠されて、こちらは初療だと思って治療したら、思いもよらない状態で難儀したこともありました。ですから、診療の際にはできるだけ情報を下さい。社会的情報も、同様に重要です。
もっとも、「忘れた。」のが、何十年も前だからというのなら仕方ないし、何十年も前に受けた美容整形手術の方
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