2017 . 8 . 14

後天性眼瞼下垂で腱膜修復術をするなら、蒙古襞の拘縮も解除した方が機能と形態を満たします。

加齢による後天性眼瞼下垂症に対する手術は切開法が適応になる場合が多いのですが、第一に皮膚切除を要する場合が多いからですが、第二に重瞼の引き込みが弱くなってきた症例が多く、確実に重瞼を再建するべきであるからでもあります。第三に挙筋腱膜の状態を確認するべきだからでもあります。 そうした症例でも、もう一つ、やはり蒙古襞の拘縮が強く、眼瞼下垂症の発症に関与している場合が多くあります。いつも言うように、一重瞼では二重瞼に比べ蒙古襞の被さりと拘縮が強いために、重瞼術の際にZ-形成法による目頭切開で拘縮解除した方が、機能的にも形態的にも改善性が高いので、併施する様に奨めていますが、加齢性後天性眼瞼下垂症でも、併施する方が機能的に向上性が高い場合が多いのです。 今回はその典型例です。術前所見から
▼続きを読む
2017 . 8 . 12

4点セットを解消して目力アップした症例。術後3か月で完成!

症例は、典型的な一重瞼の先天性眼瞼下垂症。蒙古襞の拘縮も強く、Puffy eye で腫れぼったい。眼窩脂肪ヘルニアです。前頭筋が常時収縮して眉毛が挙がっていました。 まず下の術前の画像をご覧ください。キツい目元と感じます。何がそう感じさせるかと言うと、開瞼に際して前頭筋に力が入って眉が挙がるからです。開瞼に際して眉が挙がる運動は脳が指令しているのですが、自律神経系の一方である交感神経がコントロールしています。交感神経は興奮状態とか戦闘状態を司る神経系ですから、精神的にキツい状態の時に亢進します。だから眉が挙がっていると怒っている表情に見えます。ちなみに形態的にも蒙古襞の被さりは目を隠していて吊り目に見せる為、キツい感じを増長させています。まずは術前画像と術後3か月を比較してください。
▼続きを読む
2017 . 8 . 11

美容医療の神髄-歴史秘話個人編-美容整形屋と美容形成外科医「番外編3:美容外科医の家族は辛いよ!」

父が家に寄り付かなくなったのは私が中学生の頃。私はその後慶応高校に合格し、遊び呆けます。父が居なくなってタガが外れたのです。でもそうはいっても交流は続きます。母は私を頼りました。だから、今回亡き母の生き様を書き添えたいのです。 では、父と母の婚姻状態や、家族の生活はどうしていたのか?。まず母は私と弟に絶対に意地でも婚姻関係を絶たないと宣言しました。そうなれば、経済面ではどうするか?。法律的に婚姻関係を継続するなら、経済的には同一会計でなければなりません。ただし、口座で動かすのは面倒というかまずいので、私達が取りに行く事になりました。毎月誰かが運び屋となるのです。 父が帰らなくなったのは昭和47年かと思います。当初から、私は父に会いに医院を訪れていました。もちろん子供としての気持ち
▼続きを読む
2017 . 8 . 9

目の横径が小さいけれど、開瞼は見事にできました。術後3か月で完成!

今回の症例はPuffy eye の典型例で、しかも眼窩隔離気味。目が離れていると目が開く訳がないという典型的な症例です。まずは術前と術後3か月の画像を並べます。とにかく目がパッチリしましたから、完成とします。可愛いでしょ! 症例は、25歳の女性。先天性一重瞼で数年前に埋没法をして一応ラインは決めている。とにかく目が離れていてだから開きにくい。二重のラインも自然なカーブに出来ない。2年前に切らない眼瞼下垂手術を受けたがラインは気に入らない。今回重瞼線を平行にしたい。下垂は再発したから開きたい。切開して定着したい。目頭の拘縮を解除して重瞼線を丸くしたい。いくつかの点を同時に治すなら、やはりいつものやつが適します。 所見を提示します。内眼角間40mm、眼裂横径24mm、角膜中心
▼続きを読む
2017 . 8 . 9

数年来の微調整手術と、他院での左右差と不自然形の修正手術。結果はまだ!

本症例は難しくて面白い。患者さんと美容外科医としての私の信頼関係を築き上げて診療していくことで、満足な結果を得て行こうという経過を提示しています。他院での術後に対する再手術と、当院の良好な結果の経年変化に対して再建するための再手術が組み合わさっています。 症例は34歳、女性。先天的には奥二重だが、LF13mmと先天性眼瞼下垂はなかった模様。数年前埋没法を受けて二重瞼にしている。3年前に当院で切らない眼瞼下垂手術=非切開法黒目整形=NILT法を受けた。当初はよく開き重瞼もくっきりしたが、徐々に落ちてきた。その後他院で10年前に、目頭切開を三日月型切除法で受けた。左右差が生じたのと、開瞼が落ちたのと、目頭の形態と機能に問題が生じていました。 現症は、眼裂横径25㎜、内眼角間36㎜、角
▼続きを読む