2017 . 4 . 5

美容医療の神髄-歴史秘話第85話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その60”「銀座から地方都市へ2:美容形成外科学医」

私の医師歴16年次、平成14年は2002年ですが、父が銀座美容外科医院の前身を開業したのは昭和36年ですから、41年来の念願の2院制での診療となります。昭和53年に国会で美容外科標榜が認可されたのをを皮切りに、複数院での美容外科診療で全国誌での広告で患者を集める好効率のチェーン店方式が横行しました。TクリニックのT院長は名古屋と赤坂を新幹線で行き来してしかも手術台二台を並べて同時並行の手術をしまくる。そんなやり方を父は`新幹線整形`と呼んでうらやましがり、私に「早く二人で新幹線整形しようぜ!」とせっついたのでした。 私は形成外科医療が面白くなってしまって、北里大学形成外科・美容外科医局に在籍し続けましたが、15年次に教授から「お前は臨床家が合うだろお。」と教えられ開業する事になるのです
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2017 . 4 . 5

可愛い目元はこれだ!、黒目整形切開法と目頭Z−形成の組み合わせは至上の手術です。

今回の症例は20歳代後半の女性で美容に対する意識が高い患者さんです。これまで8年前にS美容外科で重瞼術埋没法。3年前にPクリニックで目頭切開Wー形成法。3年前に当院で両側NILT2点(切らない眼瞼下垂手術=黒目整形)1年半前に左が緩み、1年前に左右内側1点追加。やはり緩んだ。 なかなか定着しない、特に内側が挙がらないため、今回切開法をして定着させましょうということになりました。形態的にも改良を計りたい希望です。 他院で受けた目頭切開手術はW−形成法ですから、蒙古襞のの拘縮が解除されていない為に目頭の位置が下にあるため、吊り目に見えるのがキツい感じです。やはりZ−形成法による拘縮解除を求められました。実は別の診療でも当院に通われていて、当院を気に入られて当ブログをひもといて、目頭切
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2017 . 3 . 30

重度の一重瞼による眼瞼下垂症と横径が小さいのは眼裂狭小症といいますが、治れば普通に見られます。

今回の症例は一目で見て眼瞼下垂症を指摘出来る症例です。本来なら若年時から、いや幼少時からの手術適応です。機能的障害を伴うからです。上方の視界不良は身体機能の障害です。これは差別ではありません。治せる機能障害は、医学的診断の下に治しましょうと提唱しているのです。差別とは、改善できない障害者を社会に参画させないことです。改善可能な障害を治した方がいいと医療的に診断し治療するのは、逆に社会的に受け入れやすくすることを目的としています。つまり私たちは差別解消を図っているのです。 眼瞼の開瞼が低下しているだけでなく、黒目の内側が隠れる程に横径が小さい状態は、眼瞼狭小症;Blephrophimosis と診断されます。この言葉は合成語で、前半;Blepharoは眼瞼のことで、後半;Phimosis
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2017 . 3 . 29

上口唇短縮術と口角挙上術の経過は、術後5週間で形態と運動は落ち着きましたが、傷跡は拘縮しています。

上口唇(白唇部)切除術と口角挙上術の組み合わせ手術の形態は良好です。動的なDynamic 形態と静的なStatic 形態がありますが、さすがに手術後5週間も得ると動きも正常化し、セクシー度合いが挙がってきました。本ブログをご覧になって、「唇の形がS.Is.さんみたいに可愛くなっていますよね!」って云われました。別にタレントをモデルにしたわけではありませんが、しっかりして表情に富んだ口元という意味でしょう。私は動的静的な形態改善を重視しています。静的形態は見た目ですが、同時に動的形態を作るためには解剖学的な構造の知識に基づいた手術法が必要なのです。その上求める静的動的形態は個人差もありますし、元の形態により手術法も使い分けなければならないのです。本症例はその点で満足な結果を得られそうです。実は
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2017 . 3 . 29

細胞培養は究極の再生医療だ!。

昨今再生医療が持て囃されていますが、ノーベル賞を受けた名医が売りつけているからですし、失敗研究を改ざんした女性研究者が騒がれたからでもあります。 まずは画像を!術前(注入前)と術直後(注入後)の比較です。当院での初めての症例ですから、対象患者は例によって池田先生で、実験させてもらいます。 再生医療は、組織の再現のため用の細胞を作製することで、失われた成人の体組織を補うことを目的としています。体細胞のうち多くは自己再生能力に限界があるか、再生しないものも多いのです。そこで自己の細胞を取り出して人工的に増やすのが細胞培養です。また同種細胞を移植しても抗原性が問題にならないものもあります。いずれも、使える量は限られ、資源も限られるので実用化されている部位は皮膚や、角膜、臓器移植
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