2013 . 11 . 19

まぶたの機能と美容医療Ⅻ 眼頭切開と切開法眼瞼下垂症手術4 -症例供覧ー これは難しい症例ですが…。

難しい症例を提示しますから、評価はいかがでしょう?。正直言って「上手イッ!」とは豪語できません。でも私は、ここまでできますと皆さんに見てもらいたくて、提示します。もちろん、短期結果だけでなく、見ていって下さい。 症例は他院のやり直し例で、「眼瞼下垂を指摘され、埋没法を受けて治したはずなのに、眼が大きくなっていない。」とのことで来院されました。「えゝ⤴、またそれ!?」っと困る私。「わたしブログ見ました。ここならなんとかできそうだから、診てください。」っと言われては、「診ていきましょう、頑張ります。」と言うしかないですよね。 さっそく診察と所見:眼裂横径は26㎜で、内眼角間37㎜と離れていてる。開瞼は7㎜、MRD2.5㎜で開瞼不良。LF=挙筋滑動距離は11.5㎜と先天性要素もあり得る
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2013 . 11 . 15

フェイスリフト;FL の合併症→治しました。術後1か月以内に結果が出ます。

前回提示した症例です。本日悦ばしく、最終結果をお見せします。その前にこの様なフェイスリフトの合併症を起こす原因を考察しましたので、掲載します。 よく行われるフェイスリフトでは、①耳の前後ろで皮膚が切開されます。②そして、通常皮膚を剥離します。引き上げやすくするためです。③その後、筋膜等を引き上げます。④すると弛んでいた皮膚に余剰を生じますからこれを切除し、⑤縫合します。 基本的にこの手順です。ここでそれぞれの手技に対応する合併症とその原因をあげます。 ①切開位置が不適切だと耳は変形するし、傷跡が目立ちます。いまどきこんな手術する人はフェイッスリフター失格です。②皮膚剥離は皮膚を引き上げ、真皮縫合をかけやすくするためには必要です。剥離した皮膚が引き上げた位置で面で癒着しますか
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2013 . 11 . 11

まぶたの機能と美容医療Ⅹ 眼頭切開3 -症例供覧-1ヶ月後 目頭切開の仕組み

直りました。約1ヶ月前に行った。切らない眼瞼下垂手術NILT法とZ形成よる目頭切開手術の症例の1ヶ月後を提示すると共に、何故目頭切開が、目を大きくさせるのか、もう一度Z形成術法に付きシミュレーション画像を加えながら、説明します。 この画像は、前回「切らない手術と切る手術。」の回にも提示しました。この症例では、目頭切開と、切らない眼瞼下垂手術NILT法を施行しているのですが、ご覧ととおり、目が大きくなっています。二重は控えめの幅にしましたから、奥二重のままです。しかも挙筋を強化したと同時に目頭切開をしたために、開瞼がよくなり、二重の幅は広くなっていません。 何度か説明したように、眼の大きさは、二重の広さとは相関しません。開瞼は挙筋の強さと、開瞼に対する抵抗力のバランスです。
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2013 . 11 . 8

美容医療の神髄Ⅴ-歴史的経緯第四話- ”口頭伝承話”その4

昭和50年代の形成外科と美容外科の標榜に伴い、爆発的に参入者が増加するのですが、増加だけでなく、表面化でもあるのです。 それまでも、広告は容認されていましたが、標榜はあくまでも整形外科で、美容整形と看板に書いていても咎められなかったようです。そもそも、整形外科とはなにかも一般人には認識されていなかった時代です。昭和51年の形成外科標榜に続き、昭和53年の美容外科標榜後、どちらも国が認定した科目であり、その際マスコミでニュースにもなったので、美容外科や形成外科を標榜し、広告宣伝する診療所が林立し始めます。 これまでの美容整形開業医は、仕方なく美容外科に標榜を変えました。父が開業していた銀座整形は、階下に美容整形と看板を掲げていて、愛着のあった父は昭和53年以降もそのまま使っていまし
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