2017 . 12 . 7

鼻尖増高下制術と鼻稜増高を両側耳介軟骨移植で作り上げました。

鼻尖の手術が続いていました。そういえば最近、口周りのブログ掲載承諾症例が続いていました。鼻は口の上ですから組での手術もしました。もっとも形態的に完成に至るまで最低3か月かかりますが、その改善度が素晴らしいからでしょう。実際術後1か月で比較してみるとやはり経過中であり、3か月が完成であると説明できます。 今回は特殊で、両側耳介からの軟骨移植です。鼻尖上に陥没がありこれも増大する必要があるために23×10㎜大の軟骨を要します。両側に分けて耳介軟骨の採取には30分程度は要しますから、両側だと1時間は掛かります。頑張りました! 症例は26歳の女性。鼻の尾根が太く、鼻尖の上にさらに低い船底上の凹み。鼻尖はTDP:鼻筋の延長線から落ちる点が上にある。つまり鼻尖が上にある。鼻柱も鼻翼より上にあ
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2017 . 12 . 6

口唇(白唇部)短縮術と口角挙上術は細かい術式を考えます。

口周りの手術は定式化してきましたが、適応は守ります。このところ毎週何例か行っているのですが、症例毎に何かしら工夫を加えてきました。その奥の深さに感じています。適応が限られるだけでなく、微妙なデザイン上の差異や切除深の違いにも気をつけています。その辺の面白い点についても説明していきながら症例紹介を始めます。 症例は26歳女性。本年の3月に来院し、白唇部が長いのを訴える。その後は機会を待っていた。それでは下の画像を見ながら説明を読んで下さい。白唇部:鼻柱~Cupid's bowの長さは18mmと15mm(基準値)を越える。白唇部が前突傾向であり、歯槽部とANSが前突し、白唇部が内反している。口角は画像の如く下がっている。顔面縦の比率は上顔面65mm:中顔面56mm:下画面56mmと下顔面が
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2017 . 12 . 6

皮膚性&筋性眼瞼下垂症を解消し、眼裂横径を顔に合わせてカッコイイよ!

診察の度に表情が男らしく魅せてくれます。社会的態度が変わるから、適応性が高いのです。画像上の顔つきにも出ています。 先ずは画像を見ましょう。上段は眼瞼部の術前と術直後です。下段は術後48時間と術後1週間です。定番の手術となりましたが、これが自然な形態と機能を作り上げるからです。機能とは身体機能と社会的機能を含みます。 そして術後3週間を経ました。更に術後6週間の画像です。 症例をもう一度説明します。31歳の男性、先天性一重瞼=皮膚性眼瞼下垂症。何年か前に埋没法を受けているがすぐ戻った。この機能と形態では、埋没法では戻ります。挙筋筋力(=挙筋滑動距離)は12mmと正常下限値。眼裂横径25mm、内眼角間36mm、角膜中心間距離60mmと目の位置は離れていないが、
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2017 . 12 . 6

口角挙上術単独が流行り始めました。

口元の手術が流行っています。白唇部の長さは15㎜以下が理想とされていますから、上口唇短縮術の手術適応決定は容易です。白唇部切除は鼻翼〜鼻柱〜鼻翼だけを短縮しますから、口角が相対的に下がる事になるので、口角挙上術を併施する場合が多いのです。でも手術の侵襲度が違います。白唇部切除術後1週間は腫脹が強く、表情筋のダメージに因る運動低下も2週間かかることがあります。対して口角挙上術は内出血することはありますが、腫脹は軽度で、運動痛はあるけれど、運動制限は軽度です。そこで日程的に時間差を取って順次手術を受ける患者さんも出てきました。先日の画像を見て、今回の症例の患者さんも口角挙上術を先行することになりました。 症例は25歳の女性。口唇長=鼻柱基部〜Cupid's bow(赤唇縁の弓型)の底が16
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2017 . 12 . 2

上口唇(白唇部)短縮術と口角挙上術の組み合わせで可愛さ倍増!

口周りの手術の専門家の様になってきました。縫合法とデザインの優位性を患者さんが認知してきたからでしょう。私は北里大学医局で形成外科診療を16年、同時に銀座美容外科でも診療してきて、その後も14年間形成外科と美容外科の診療をしてきましたから、真皮縫合には精通しています。私は医師となってすぐから父の銀座美容外科医院や他の美容外科クリニックで美容外科の修練もしましたから、美容学にも造詣が深く、デザインの選択に自信があります。 こうして毎日の様に細かいデザインを検討して、説明して、手術に臨み、切っては、血を止めて、形を合わせてから、3層も縫合する時間と手間を惜しみません。3層とは深部から、口輪筋と皮下脂肪層、真皮層、皮膚表面のことです。言うまでもなく真皮縫合の時点で隙間無く合わさっているのを確
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